がん 生命保険

適当に選んだ保険が末期がんの母の役に立たなかった話です。


肺ガンの母とポンコツ管理人

題名通り、末期り肺ガンの母が59歳4か月で他界した話です。

点滴

というよりも、母が死ぬかもしれないというのに何も出来なかったポンコツな子供 (このサイトの管理人) の情けない自分語りでして、 このサイトの趣旨に沿ったことを言えば、母親の生命保険が役に立たなかった話です。

管理人、今でも「母を殺してしまった」みたいな感じが取れないんですよ。

こんな話でも皆さんの役に立つかも。と思いましたので書いてみます。

母の保険と管理人の後悔

先に母が保険に加入したときの話です。

まさか、母が五十歳過ぎても一度も生命保険に入ったことがないとは知りませんでした。
これが管理人が今でも後悔している一つ目のミスです。
この頃の管理人は社会人なのに、母と同居しているのに、なんだか反抗期を引きずっていて母と話したがらなかったんですよ。だから母が保険に入っていないことも、保険に入ったとしても保障が寂しい内容だったなんて知らなかったんです。
家族の会話って大切ですよね。

母が保険に加入したいきさつ

母が人生で初めて保険に加入したのは、五十七歳で初めてのがんが見つかる、ほんの数ヶ月前だと、後に妹から知らされました。たまたま保険のセールス保険の加入を勧められたから保険に入ったのだそうです。

保険会社の人が慣れ慣れしくて、やたら高い保険に加入させようとするのに腹を立てたことと家計節約のために本当に最低限すぎるがん保険に加入したのだそうです。
そのがん保険は給付金が極端に少なく、がん保険なのに、がんが見つかってもたいして役に立にたないような内容だったようです。
このチープな保障内容を知らなかったことは私の二つのミスです。

ちょっと視点を変えると
提示された保険料が高いことに立腹した母ですが、五十を過ぎて加入できる保険はほとんどが年齢なりに保険料が高くなるはずです。多分母はそれを理解できなかったのかもしれません。
母の性格を考えると、保険のセールスが馴れ馴れしかったのも裏目に出たかもしれません。きっちり落ち着いて、今後のリスクとそのリスクに備える保障内容の意味と必要性をしっかり説明してから、保険料を提示していれば、母にとって高く感じる保険に加入したかもしれません。
まぁ、母の保険の保障不足を保険のセールスのせいにするのは卑怯ですよね。

管理人はヘコむ

私、当時管理人は社会人でしたので、母親の保険の内容を知って疑問を持てば、せめて最初のガンが見つかる半年くらい、いや、四ヶ月前までにまともな保障内容の保険に見直しさせて、私が保険料を払うなりしていれば、まだ59歳の母親を死なせずに済んだかもしれないと、今でも後悔するのです。

なんだか管理人、ジメジメしたナルシストみたいですよね。家族が死ぬと自分のアラ探しをしてしまうんですよ。

ここである程度まとめておくと
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母がいない診察室で

大分昔の話です

まだインターネットが普及していない時で、ガンの治療に免疫力が欠かせないという迷信めいた言葉が流行っていました。

ある年の三月、母は、悪性ではない肺がんということで片肺を摘出する手術を受けています。
悪性でもないのに片肺を摘出するというのも後々考えれば変ですが、管理人は「軽いガンでよかったぁ。まぁ、すぐに退院するだろう」と、軽く考えていました。

5月、抗がん剤や放射線治療の必要は無いとの診断。
11月、母は体調不良で大学病院に検査入院をします。
12月。このとき病院に呼び出された管理人と二人の妹と生後二ヶ月の母の孫とで、母の末期ガン宣告を受けたのです。(孫はあまり関係ないですね)
そして
翌年の5月に母は他界しました。享年59歳でした。

主治医の呼び出しは母以外

医師の説明

 母の末期ガンが発見されたとき、当時60歳の父親はすでに認知症でした。母の主治医からの連絡で、私と二人の妹の三人と孫が大学病院に向かいました。

母の病室は5階でしたが、なぜか私たち兄妹と母の主治医以外誰もいない地下1階の診察室で、母の病状の説明を受けました。
その検査の結果を聞きに行く途中、近所の40代の主婦ががんで亡くなったことを思い出し、何か言い知れない不安を感じながら大学病院に向かったことを覚えています。

その診察室に母はいません。診療時間を過ぎた静かすぎる診察室が不気味で仕方なく、不安が倍増します。
若い主治医は母の全身の骨格を撮影した写真を私たちに見せながら病状の説明をしました。
母の全身の骨格のいたるところに、何か光るような点が写っています。その光る点を指し示す主治医の手は震え、声も震えています。

何を言いたいのか回りくどい説明、説明を受けているこの診察室に私たち以外の人気が全く無く、あまりにも静か過ぎることに加えて、いつもとは全く違う主治医の様子に大きくなっていく不安。私たち兄妹の結論を促す言葉を後回しにしながら、母の主治医は延々と説明を続けます。その先生の手は相変わらず震え、話す言葉はたどたどしいです。

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告知

残酷

母の主治医の長くぎこちない説明が終わり、私たち兄妹にやっと質問の機会が与えられました。
私たちの質問は二つ、

一つめは
母は、末期ガンということでしょうか。

二つめは
母は・・・あとどのくらい・・・生きられるのでしょうか。」だったと思います。

主治医の回答は

 一つめの質問に対して
はい、その通りです。

 二つめの質問に対して
来年の五月くらいでしょう。」でした。

ウソ・・・ではない

私の心臓が一度大きく動いて
「あと半年!?」と思うものの、声が出ない私
末の妹が声を出して泣きはじめました。

母の全身の骨格のいたるところに写っていた、光るような点は全てガンが転移した部分だったのです。
つまり、母は末期で全身転移のガンでした。

おい!抗がん剤も放射線もいらないはずだったろ!
と怒鳴りたくなりましたが、妹たちが必死で大声を抑えている気配がします。
私は怒鳴れませんでしたし、横にいる二人の妹の顔を見られませんでした。

私は、二人の妹のためにも、そして自分の病状と、残された自分の命があとわずかであることを知らずに病室にいる母のためにも、泣きだしたい気持ちを抑え、二人の妹と一緒に母の今後について主治医と話を続けました。

話を終え診察室を出ると、待合室を兼ねた廊下は真っ暗で誰もいませんでした。ついに一番目の妹も泣き始めました。この年の10月に生まれた男の子の母親です。
この末期ガン宣告の9か月前、母が肺がんの手術を受ける前、私に

いい知らせと悪い知らせがあるの、悪い知らせは、私、肺がんだって。大丈夫よ、悪性ではないから。

いい知らせは、私おばあちゃんになるの。

と、自分の体よりも初孫ができたことを喜ぶ嬉しそうな顔と声が思い出されます。
まさか、ガン再発が見つかったと同時に余命半年だなんて・・・・その母は58歳。翌年二月の誕生日を迎えられたとしてもその先は・・・と思った瞬間、私は
「母ちゃんが何か悪いことでもしたのかよ、なんでこうなるんだ!あああぁぁっ!」
と歳甲斐も無く叫びました。体の力が抜け、目の前にあった長椅子にうつ伏せになり、ただ泣きました。

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なんとか助かってほしくて

母にはガンであることを知らせませんでした。自分の病状を知ったら落ち込んで免疫力が低下すると思ったからです。

なんとか母を助けたいのですが、すでに働けなくなっていた父親には何も頼れませんでした。 私も、妹たちも、健康保険が効かないような、最先端の最高の治療を望めるようなお金はありませんでした。

最後の望みは生命保険です。 このとき一番後悔したのが、母がどんな保険に入ってるのか知らなかったことです。 母は生命保険に入っていなかったと思っていたのですが、実はこの末期ガン宣告の1年半前にごく少額のがん保険に入っていたのです。

妹によると、片肺摘出の手術で出た給付金はほんのわずかだったので、今回末期ガンが判明しても出るのは一日五千円ほどの入院給付金が後払いされるだけです。
大金が出るはずのガン診断給付金は、最初のガン発見から数年経たないと次の給付金は出ないのです。

ところで、母ががん保険に加入した理由は

保険の内容はよくわからなかったけど
・保険屋さんに勧められたから
・つきあいで仕方なく
加入したようです。

保障内容の話など、全くしていなかったようです。

この保険は重度の末期がんを治すには、給付金が低すぎてほとんど役に立たなかったのです。
ここまで酷い状態だと、当時の健康保険の範囲内の治療では何もできないようなものでした。
健康保険診療外の治療を調べても、数百万円単位の物ばかりが出てきます。しかも、なんだか怪しい治療方法が半分位あるので懐疑的になってしまいます。

  後から考えれば、になりますが、もし母が定期保険などの死亡保険に加入していれば、余命半年宣告を受けたので、リビングニーズ特約でまとまったお金がもらえるかもしれなかったのですが 残念ながら、母は死亡保険に加入していませんでした。

ワラを掴む!

「溺れるものはワラをも掴むというけど、掴めるワラがあったらこっちから掴みに行く。」という私の気持ちに賛同してくれた妹たちと、自分たちのお金が続く範囲でガンに効くと言われる健康食品を母親に買ったり、健康保険が使えないものの比較的安価なガンの特殊な治療を受けさせるために病院を転院させたりしました。

お金があれば、健康保険が効かなくてもいいから最先端で最高の治療を母に受けさせたかったです。 が、私の貯金がほとんど無くなるまで、私たちなりにもいろいろ手を尽くしてみましたが、母は助かりませんでした。

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生命保険やがん治療について知るたび、後悔

特約や治療方法を知らなかった

母の他界後に、生命保険の「リビングニーズ」という、「余命半年と診断された場合、支払限度額の範囲内で死亡保険金の全額、または一部を生前に受け取ることができる特約」を知りました。


また、最先端で最高の治療と、漠然としか分からなかった治療は「先進医療」と言って、その中に、体を切らずにがん細胞だけを破壊できる、技術料だけで三百万円という高額な治療費がかかる「重粒子線治療」という治療があること、そしてその高額な治療費が保障できる生命保険があることを知りました。


これらをを知るたびに「母が生命保険に入る前、せめて自分がリビングニーズや先進医療と、必要保障額、新しい保険を知っていれば、日本で最高の治療を母に受けさせられたかもしれない、いや、知っていれば受けさせられた。

そうすれば母は死ななかったかもしれない。自分の無知で母を死なせてしまった。」と思い、後悔し続けました。


母の死後、初めて重粒子線治療を知ったときは、人前なのに悔しさと悲しさの涙が止まりませんでした。


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当たり前の保障が無い保険会社もある

ここから先は、管理人の母についての内容はほとんど無く、どんな保険の選び方をすれば良いか的なことを書いています。
保険の選び方についてご興味ある片は是非ご覧ください。

当たり前の特約が無い生保会社がある

また、リビングニーズを知った後に母が加入していた生命保険会社に、一般的な質問としてリビングニーズ特約を後付けできるのか聞いてみたところ
当社の全ての保険は、リビングニーズ特約の扱いがありません」という回答でした。
そんな保険会社もあるんですよ!そういうのって素人にはわかりませんよ。

「まさか、今では無料で付加できて当たり前のリビングニーズ特約自体を、今でも扱っていない生命保険会社があるなんて。」と驚愕しました。
「母はなんて役に立たない保険に入っていたんだ。」
「自分はなぜ生命保険を軽く考えていたのか。」
と激しい後悔をする私。

保険を選ぶとき、人を選ぶべき

ですがこういった知識は、家族に何かが起きない限り、自発的に調べてもなかなか知ることができません。
リビングニーズ特約を取り扱っていない生命保険会社への質問で思い知りましたが、生命保険会社の社員に生命保険の知識や保障内容を聞いたところで「他の会社では保障出来て、自分の会社では保障出来ないこと」を答えることはほとんど出来ないでしょう。

というよりも、保険会社の社員は他社商品との比較販売を禁じられている上、自社商品しか販売できません。ということで自社商品をゴリ押ししてしまう傾向になるようです。

今になって思いますが、自分の生命保険の欠点を知ったり、新しく保険に入るときには特定の保険会社に属していない、保険販売資格を持った人に聞くのがいちばんだと思います。管理人もそういう経験をしたことがあります。

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保険の欠点を言える人は、生命保険会社の社員ではありません。

保険選ぶことと、合わない保険を選ばないこと

他でも、今の保険に不安や疑問があるときのために、FP(ファイナンシャルプランナー)の無料相談をお勧めしましたが、お勧めする本当の理由は どの保険会社にも属してないので、(良い意味で)生命保険商品の欠点を言えることなのです。

保険の欠点も助言してもらえるようなアドバイスであれば、保険をしっかり理解して内容に納得して保険を選ぶ・または自分に合わない保険を選ばないこともできます。
結果、保障内容に納得できる保険選びができると言うことです。
納得できる保障内容は、何かが起こっても家族を泣かすようなことにはならないでしょう。

私の母親みたいに保障内容もろくに知らずに保険に加入するなどということを、防ぐことができるので、生命保険に加入してから万が一の事があったとき、保障不足を後悔しなくて済みます

「この保険会社の全ての商品は、リビング・ニーズという無料特約が付いていませんが、いいですか」くらいは言って欲しいですよね。
そんな保険、選びませんから(笑)

自分と、家族の保険の内容を知っておく

万が一の事は突然やってくる物です。そのとき出来るだけ後悔しないように、 まずは、現在の、自分ご家族の保険(保障)内容を知って欲しいです

若い方なら、できれば親御さんの生命保険の内容も把握しておいて欲しいのです。
保障額が足りなかったり、保障内容が時代遅れになっていませんか?
最低限必要な保障は漏れていませんか?
今の、これからの家族状況に合った保障ですか?

保険のせいにするわけではないのですが、当たり前に無料で付加できるリビングニーズ特約を知らず、失意の底で家族を失った、などということが無いよう
そして、今とこれから先のために、ご自分やご家族の生命保険の目的と必要な保障を見直してほしいと思います。

保険を見直すと言っても

1.保障内容の再確認という意味では
今の保障内容をもう一度見返して保障内容を忘れないようにするのも、見直しだと思うのです。
今の保険の保障内容がしっかりしていれば、よく言う保険の見直しみたいに、無理に新しい保険に加入する必要は無いのです。

2.保障を新しくするという意味では
今の保険の保障内容に、広い意味で不備があったり保障額が足りなかったら、早急に保険を新しくした方が良いと思います。
また、どうしても保険料を節約したいときも、なるべく保障を削らないで保険料を抑えるようにするべきだと思います。

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生命保険の意味と、保険料が無駄になるという、本当の意味

一番悪いのは適当な保険に加入した母

生命保険に加入する意味を考えたことがあるのですが、私が思う生命保険の意味は
青丸 自分を守り、家族を悲しませないため
そして
青丸 家族を守り、自分が悲しまないため
だと思います。

さらに
保険料が無駄になるという本当の意味は
★役に立たない保障内容にしたので生命保険が意味をなさず、大切な人が亡くなってしまう。
とか
★自分が死んでしまった後に、残された家族が酷い目に遭う
ことだと思うのです。

母が加入していた保険が役に立たなかったと、保険のせいにばかりしていますが、厳しい見方をすれば、保障内容も何も考えずに加入した母が一番悪いということにもなるのです。

保険金不足が招く悲劇

きつい例ですが
夫が亡くなって、保険金が少なかったために遺族年金をもらっても生活費が足りなくなり
子供が進学できなかったり夢を諦めなければいけなくなった。などということもあるのです。
これは、夫の死亡保険金が3000万円の家庭にもあり得る話です。

死亡保険金が3000万円で足りないのであれば、本当に必要な保障額と、その保障額をなるべく少ない負担で叶えられるように、生命保険の専門家の知恵を借りるのが一番です。

単純に定期保険で3000万円の保険料より、収入保障保険と定期保険を組み合わせれば、今と同じ保険料でもっと大きな保障金額に出来ます。など、保険の専門家ならではの経験と知識で、安心できる保障額が叶えられて、意味ある生命保険にできたらそれこそ、万一の時に保険料が無駄にならずに済むと、管理人は考えます。

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