保険 二重加入

同じ保障の保険に加入していた!二重加入状態の解決方法


三種類の二重加入があります

保険の二重加入状態は公的医療保険について、かんぽ生命の不祥事、気が付かないうちに複数の同じ保障に加入していた、これらの3種類あります。
先にこの3種類をさらっと解説しましょう。

公的医療保険の二重加入

公的医療保険は、健康保険・国民健康保険・後期高齢者医療制度の3種類があります。
よく言われるのが、会社員やその家族が加入する「健康保険」と、自営業者や無職者などが加入する「国民健康保険」に、同時加入している状態です。
今まで自営やアルバイトで国保に加入し手板状態で、転職や就職などで健康保険に切り替えるはずが、そのまま国保も加入し続けていたなどが挙げられます。

もしかして二重加入かもしれないと思ったときは、FP(ファイナンシャルプランナー)や社会保険労務士、就業先の担当者などにお聞きください。
公的医療保険の二重加入についてはこれ以後触れません。

かんぽ生命の不利益契約

かんぽ生命は、ノルマ至上主義的な社風と他の生命保険会社とは違う独自の販売成績基準がありました。
郵便局員がノルマと自らの成績を満たすために、新規の契約を取っても解約すべき旧契約をそのままにして、二重契約状態にしていたのです。
特に高齢の契約者を騙してこのような手法を横行させていたことが問題になりました。この後もう少し詳細に解説します。

同じ保障が二種類以上あるムダ保険状態

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本来の二重加入や二重払いの意味が薄れますが、医療保険加入していて、追加で入ったガン保険に医療特約が付いていたら、医療保険の二重加入状態になります。
また、元々医療保険に加入しているのに、新しく定期保険に加入したら医療保障特約が付いていたなどで保障過多状態になっているのも、少々強引ですがムダな二重加入状態と言えるでしょう。
このようにいつの間にか二重加入状態になったムダ保障を解消しながら、保険料を安くする方法も合わせて解説します。

かんぽ生命の作為的な二重加入

かんぽ生命が出した不祥事で、生命保険で新規契約をしたのに、不要になった旧保険契約が保険営業職の成績目当てで解約されていない状態です。
作為的な二重加入が大々的に行われていたことが発覚した背景に、かんぽ生命独自の成績基準がありました。

乗り換えると成績半減

よくある営業職が自社商品を販売する生保は、古い保険を解約して新しい保険に加入すると、「転換」「乗り換え」となり、新規契約を挙げた成績と評価されます。
ですが、かんぽ生命の成績評価は、単純な保険の乗り換え(転換)は新規契約の半分の成績評価になります。
これは新規契約を取っても、元々加入していた契約が半年以内に解約された場合、元々の旧契約から新契約への乗り換えとみなされるという、期間的な制約が設けられていることが原因です。

トリックを使って騙したと言えます

かんぽ生命の事件は、局員自身の成績のために「少なくとも半年以上」旧契約を解約させず新旧両方の保険を継続させて、両方の保険料を払わせ続けたことが大問題になりました。
でも、新旧の保険料がずっと引き落としされていれば誰でも気が付くよね?と思いませんか。

これは、局員が保険を売りつけた人が高齢者で、契約する時点で二重契約に気が付かせなかったことが大きな理由です。
また、保険料を半年払いや年払いで契約することで、片方の保険料の支払に長期間気付かせないというトリックを使った手口でもあったのです。


かんぽ生命はノルマ偏重主義とも言われ、郵便局員は重すぎるノルマの犠牲者と言われることもありますが、一番被害を被っているのは騙された契約者です。
かんぽ生命を糾弾するような内容になりましたが、少しでも早く被害者が救済されることを願います。

良い二重加入状態もあります

確かに乗り換えをするなら、元々加入していた保険は、新規に加入した保険が成立するまで加入していなければならないので、転換する際に「数日の」二重加入状態になります。
先に旧契約を解約した後で新契約加入のための健康診断で不健康箇所などが判明した場合、解約済の旧契約を復活することは不可能なので、無保険状態になります。
健康診断で問題が無く、新規保険に加入できた後に旧保険を解約すると、無保険状態を避けられるので、ほんの数日の二重加入状態が生ずるのです。

同じ保障が二種類以上のムダ保険状態

冒頭で少し説明しましたが、かんぽ生命以外のよくある保険でも、気が付かないうちに同じ種類の保障に加入している事があります。
少々長くなりますが、モデル例で保険(保障)のダブりと解決方法を紹介します。

万が一が起きたら遺したいお金

例えば、30歳男性(奥さんとお子さんの3人家族)が
●大手生保の医療保障と死亡保障の総合保険
 死亡保険金3,600万円
 入院日額10,000円
 保険料月額18,000円
に加入したとします。

5年後(35歳)子供が3人に増え、もし自分に万が一があった場合
1.学資保険以外の教育費として子供一人について1,000万円(3人で3000万円)は遺したいという保険の目的を意識するようになりました。
すると
2.死亡保険金は3,600万円なので、遺した家族が生活費に使える保険金が600万円しかない
ことになります。
そこで、死亡保障を増やすことにしました。

収入保障保険に加入する目的

いろいろ考えた結果
●通販の収入保障保険
 年金月額15万円
 保険期間60歳まで
 保険料月額4,200円
に、追加加入しました。(大手の総合保険はそのまま継続)

この場合、もし明日自分に万一があった場合は
●毎月15万円 x 12ヶ月 x 25年=4,500万円の年金受取総額になる
●総合保険で生活費に使える600万円と合わせて5,100万円の生活費が確保できる
末の子が社会人3年(25歳)になるまで収入保障保険は続き、子供が18歳まで支給される遺族年金もあれば、十分に暮らしていけるお金は残せるという保障目的です。

保険の目的は妻を働かせないためです

もう一つ、例えば明日万一があっても、大手から3,600万円が一括で振り込まれれば学費用の3,000万円を定期預金に預けても、600万円が普通預金にあるので葬式費用も十分対応出来ます。
例え葬式が200万円だったとしても400万円が残り、さらに毎月15万円と遺族年金は、学費を除いた生活費なので余裕があるはずです。
これなら妻が無理して働く必要もなく、子供達の為に十分な時間を使えます。

ですが勘違いしていました

ここまで書くと、同じ保障が重なっているようには思えないですよね。
ですが、この大手の総合保険が定期保険ではなくて「収入保障保険」と「医療保険」で構成されていたとしたら、どう思いますか。
少し前までよく見かけた大手の総合保険は定期保険と医療保険で構成される物が多かったのですが、保険料の安さを追求するために収入保障保険と医療保険を組合わせた物も出始めたのです。

(30歳の契約時で)大手の収入保障保険部分の保障内容は
 保険期間60歳まで
 被保険者死亡で「毎年120万円」の年金が保険期間の終了まで支給される
という内容なので
30歳で万一:120万円 x (60歳−30歳)=3,600万円
35歳で万一:3,000万円、40歳:2,400万円、50歳:1,200万円 と、保険金(実際は年金)が減っていきます。

解決する前に保障内容の把握

これは、大手生保の総合保険の死亡保障を定期保険と勘違いしていたとで、収入保障保険に二重加入したことと同じになってしまった例です。
万が一が起きた年齢毎に大手と通販の合計受取り年金の総額をシミュレーションすると

●35歳(末子0歳) 大手3,000万円・通販12万円 x 12ヶ月 x (65歳−35歳)=3,000万円 合計6,000万円
●45歳(末子10歳) 大手1,800万円・通販2,160万円 合計3,960万円
●55歳(末子20歳) 大手600万円・通販720万円 合計1,320万円

なんだ、55歳で末子が二十歳でも1,320万円ももらえれば大丈夫でしょ?と思うかもしれませんが、収入保障保険なのでこの金額が一括で受取れる訳ではありません。
収入保障保険は1,320万円を一括受取りする方法もありますが、長期受取りで発生する利息分を差し引かれた上での一括受取りなので、1,320万円未満の受取りになります。

そもそも、男性が他界したときに遺された家族に3,600万円が一括で振込まれる安心感が無いと、意味がありません。

このように解決しました

まず、このような勘違い防止のために毎年保険内容を確認することが大切です。

保険内容の改善策としては、まず焦らずに大手総合保険の収入保険部分と医療保険部分の保険料を調べましょう。
例えば大手の保険料の内訳が
・収入保障保険部分:月額10,000円
・医療保険部分:8,000円
だったとします。
収入保障保険部分だけ解約できるのであれば、医療保険部分を残して格安生保の
(例)
 死亡保険金4,000万円
 保険期間60歳まで
 月額保険料7,200円
の定期保険に加入するのがおすすめです。

また、大手の医療保険部分が終身でなく60歳までしか続かない契約だったという場合もあります。
でしたら格安生保で
(例)
 入院日額10,000円
 保険期間は終身
 月額保険料5,500円
の終身医療保険に加入するのがおすすめです。

保障を大きくして保険料3割減額

この場合、最近加入した収入保障保険はそのままで
●死亡保険
 (大手)最初だけ3,600万円で年々減っていく
→(格安)保険期間中ずっと4,000万円

●医療保険
 (大手)60歳までの保障だった
→(格安)保険料は60歳まで払い・一生涯保障

この内容で保険料月額は18,000円→12,700円と3割も減額ができました。
また例えば保険成立の翌日に、この男性に万が一があってもまず4,000万円が振込まれるので、子供3人の教育費3,000万円と自由に動かせる1,000万円を確保できます。

保障不足だけは避けてください

もちろん、全ての保険でこのように上手くいくわけでは無いですし、保険の知識が浅い人が保険料の安さに釣られて保険の見直しをすると、いざというときに保障不足になります。

保険は安すぎても意味がありません。
保障不足で、遺された家族や老後のあなたが痛い目に遭うのは絶対に避けなければならないので、保険の見直しは知識がある保険の専門家にアドバイスしてもらいましょう。
保険の無料相談に聞いてみるのが確実です。
FP(ファイナンシャルプランナー)が来てくれる保険コネクトは保険の相談は何回でも無料なので、お勧めです。
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