二種類のドルから選べる個人年金

積立力Vはクレディ・アグリコル生命のドル建て個人年金です。
保険料払込通貨は円貨のみで、運用通貨(指定通貨)は、米ドルまたは豪ドルから選択します。

超低金利政策が長期化?

日本は、西暦2020年春より先も超低金利政策が続く可能性があると日銀総裁から発表される程、強烈な低金利期間が続いています。
その影響で現在販売されている円貨の個人年金保険は、正直あまり増えません。
一方、アメリカとオーストラリアは日本と比較すれば高金利を維持しているので、米または豪ドル建ての個人年金はこの先も期待できるでしょう。

増額して積み立てる個人年金

契約年齢は0歳〜65歳
被保険者は契約者本人、またはその配偶者もしくは二親等以内の「血族」と、縁者の範囲が少々狭くなっています。

積立力Vは保険料の支払方法が珍しい個人年金です。
例えば一回の保険料が100万円、5回支払、指定通貨は米ドル、15年運用で契約した場合

契約時 (初回保険料=一時払保険料の支払)
100万円が米ドルに換算されて「基本保険金額」になります。1ドル110円なら9,090.90米ドルが基本保険金額で、運用期間の終わりまで15年間運用します。

1年後
第1回増額日(保険料の第2回支払日です。2回目以降の保険料は定期払込保険料とも言います。)
契約日の1年後は「2年目」になる日で第2回目の保険料支払日ですが、積立力Vは以後の保険料支払日を「増額日」と言います。
100万円→(1ドル117円)→8,547.00米ドルの基本保険金額、この基本保険金額は単体で契約日から15年後の運用満了日まで14年間運用されます。

2年後
第2回増額(第3回保険料支払)日
100万円→(1ドル108円)→基本保険金額9259.25米ドル、13年間運用。

3年後
第3回増額(第4回保険料支払)日
100万円→(1ドル111円)→基本保険金額9,009.00米ドル、12年間運用。

4年後
第4回増額(第5回保険料支払)日
100万円→(1ドル109円)→基本保険金額9,174.31米ドル、11年間運用。

5回で保険料総額500万円を支払って、基本保険金額の総額は45,080.46米ドルになります。
各保険金額毎に運用期間が1年ずつずれるのが特徴です。
これが、運用期間15年の場合は保険料を5回支払うので5回繰り返され、運用期間20年は10回繰り返されます。

また、保険料の払込毎にドル換算されて確定した、指定通貨建ての基本保険金額は100%保障されます。

変額部分と定額部分に分けて運用します

積立力Vの正式名称は「基本保険金額の規則的増額特約付年金原資確定部分付変額個人年金保険(通貨指定型)」です。
変額個人年金と書いてありますが、一部分が変額で他は定額運用する安全性を高めた個人年金です。

変額と定額に分割して運用

上記で書いた保険料支払例では書きませんでしたが、円貨で支払う度にドル換算された基本保険金額は、変額部分と定額部分に分けられます。
基本本金額が変額と定額部分に別れたときから、定額部分と変額部分の合計額積立金と呼称し、この積立金が運用される仕組みです。

●円貨の支払保険料(円)
→ ドルに換算して基本保険金額
→ 変額部分と定額部分に分かれて積立金
この流れを理解しておくと良いでしょう。

変動部分と定額部分の比率

変額部分と定額部分に分ける比率は初回保険料のみ確定されていて、2回目の支払から定額部分の積み立て利率と保険料の運用期間により決定します。
保険料支払2回目以後の、定額:変額比率(定額部分と変額部分の繰り入れ割合)は、支払日(増額日)の前月初旬に判明します。

信託銀行の助言で変額部分を運用

変額部分は運用実績連動部分とも表現され、特別勘定で運用されますが、資産配分の決定とその見直しは三井住友信託銀行の助言に基づいて行われます。
積立力Vのパンフレットによれば、2018年11月末時点の配分比率
●国内株式26.07%
●外国株式22.95%
●国内債券0.67%
●外国債券(円ヘッジあり3.04%・無し6.13%)
●新興国債券0.68%
●国内不動産6.00%
●海外不動産7.03%
●他
となっています。
これはあくまで2018年の11月現在の配分なので、時間の経過で内容は変化します。

資産配分の見直し
●資産配分比率の決定と見直し
●当初の資産配分比率から外れた場合に配分比率を戻すリバランス
●好投資対象と入れ替える、投資対象ファンドの見直し
に別れ、これらも三井信託銀行の助言に基づいて行っています。

短期で結構増えるかも?

積立力Vのパンフレットに、米ドル建て・豪ドル建て、それぞれについて15年・20年運用の場合の運用シミュレーションのグラフが掲載されています。
直近約10年間に運用満了を迎えた積立力Vの、保険料総額に対する、運用期間終了時の積立金額の比率(%)です。
そうですねぇ、2018年1月から11月に運用を満了した例で見てみましょう。

ドル建て・15年:約130%〜約150%
ドル建て・20年:約150%〜約160%
●豪ドル建て・15年:約140%〜約170%
●豪ドル建て・20年:約160%〜約180%
同じ運用期間15年あるいは20年でもでも、米ドルより積み立て利率が良くなる豪ドル建ての増え方が有利ですね。

死亡保険金は死亡給付金?

年金支払開始前までに死亡した場合の保障もありますが、保険契約が成立した瞬間から例えば数千万円の死亡保険金が保障される、というものではありません

被保険者が死亡したときの、各回の保険料のうち基本保険金額・積立金額・解約払戻金のいずれか多い金額を支払います。
例えば、1回目の保険料については基本保険金額が一番大きく、2回目の保険料については解約払戻金額が一番大きい・・・のでそれぞれそれらの合算額を支払うというものです。
死亡保険金というよりも、内容的には死亡給付金と言うべきかもしれません。

確定年金は1種類です

年金原資となった積立金は、運用期間満了後に一括受取または、5年・10年・15年の年金支払期間の確定年金を選択できます。

万が一年金支払期間中に被保険者が死亡すると、未払分を現価にして後継年金受取人に死亡一時金として全額支払う、または後継年金受取人に残りの年金支払を継続します。
後継年金受取人は、被保険者本人または被保険者の配偶者、もしくは三親等以内の親族から一名のみとなっています。

積立力Vのまとめ

部分的にとは言え変額運用があること、ドル建てなので為替差損の覚悟が必要なことは、この種のドル保険特有のリスクでデメリットになります。
他社のように受取年金の種類が豊富ではありませんが、後継年金受取人の範囲を厳格に定めていることは利点とも欠点とも言えるような部分です。

ですが、一年に一回の保険料を複数回(年)に分けて支払う、積立型と言えるドル建て個人年金なので、一度に大きなお金を用意する必要が無いという利点があります。
また、長い保険期間をかけて毎月払いや半年払い・年払いをする必要が無く、15年や20年という比較的短期間で年金原資を用意できることもメリットです。

積立力Vのドル建て保険特有の費用や最新情報や不明点などは、当該ウェブサイトや積立力Vのパンフレットなどで確認頂くか、保険募集人へご質問願います。