養老保険とは

養老保険は貯蓄効果と保障を兼ね備えます

養老保険は老いた身を養う保険という意味があるのでしょうか。確かに老後用の資金作りに適した、保険料が高額で高い貯蓄効果が見込めた保険です。

養老保険とは

養老保険はよく言う「お金が戻る保険」で、死亡保険金と同額の満期保険金になる保険です。
満期保険金は銀行の定期積金が満期になるのとほぼ同じで、毎月払うお金(この場合は保険料)の支払期間を全うして、積立が完了したようなものです。
強引ですが、「保険契約の成立と同時に死亡保障も付いてくる貯蓄。」と考えるとわかりやすいでしょう。

養老保険の目的は「お金を貯める」と同時に「保障も手に入れる」といったダブル効果を期待した商品です。

養老保険のメリットをゆるめに説明すると

養老保険の満期(←生命保険の保障期限)までに
毎月の支払保険料で死亡保険金と同額を積み立てましょう。利息は多めに付けます。
といったものです。

運用効率が良い保険です

お金が戻るとか残る生命保険で有名なのが終身保険ですが、養老保険と大きく違うのが保険期間と予定利率です。
終身保険:保険期間は終身まで。養老保険ほど予定利率が高くない代わりに保険期間が長くなります。
養老保険:保険期間は有期で満期があります。終身保険より予定利率が高くなります。

満期があります

養老保険の満期は保険期間の終了と同時に積立期間の終了を意味し「歳」満期と「年」満期があります。
主な年満期:3年・5年・10年・15年・20年・25年・30年・・・最長50年だそうです。
主な最満期:50歳・55歳・60歳・65歳・70歳・75歳・80歳など。
通常は20から30年といった長い期間をかけて保険料を支払うことになりますから、加入に関しては途中解約をせずにしっかり支払いを継続できるかということがポイントとなります。

養老保険は更新がありません

例えば30歳の時に20年満期の養老保険に加入し50歳で満期を迎えるときに、せっかく増えたお金を今使うのはもったいないから、養老保険を更新してあと20年継続したい。ということはできません。
養老保険は元々更新継続ができない保険で、満期が到来したら保険契約自体が消滅して満期返戻金が残ります。

養老保険の保険料イメージ

満期時には、死亡保険金と同額のお金を満期保険金として受け取れるのは良しとしても、同じ死亡保険金額であれば
↓定期保険(保障期限あり、途中更新あり、解約返戻金無し)
↓終身保険(保障期限一生涯、途中更新無し、解約返戻金あり)
↓養老保険(保障期限あり、途中更新無し、解約返戻金かなり高い)
このような順番で保険料が高くなっていく代わりに、貯蓄効果もこの順番で高くなります。

養老保険に向かない人

●一生涯の保障が欲しい人
●育ち盛りの子供がいるので安い保険料で大きな保障を望む人
●保険でお金の運用をすることに興味が無い人
●高額な保険料を払い続ける事が不可能な人
●何らかの理由で養老保険を中途解約してしまいそうな人
にるでしょう。

養老保険のメリットデメリット

養老保険の善し悪しを、ゆるめに解説します。お宝保険と呼ばれたり、実はお買い得保険?という面があったりします。

お買い得?な養老保険と保険会社の義務

養老保険を保険会社目線で考えると、保険契約と同時に、被保険者が死亡しても長生きしても、「死亡保険金」あるいは「死亡保険金と同額の満期保険金」を支払う義務が生じます。
養老保険は、貯金と同時に満期までの死亡保障といった保険を手に入れることができます。
支払途中に万が一があっても総支払額以上に保障が手に入る。という観点からは、大変お得な買い物と言えるわけです。

ごく簡単に例を挙げると

死亡保険金1,000万円の養老保険に、月額40,000円の保険料で20年満期(保険期間20年つまり240ヶ月払い)で加入すると、240回で960万円を払い込みます。
満期後にこの養老保険を解約したら1,000万円になって戻ってきた。という仕組みです。

また養老保険は生命保険なので、初回の40,000円を支払い、契約書類や告知書などを提出して保険が成立したときから、1,000万円の死亡保障が付いてくるという恩恵も受けられます。
これを銀行に毎月4万円の貯金をしたら、20年後には960万円と、ほんの少しの利息が付くだけです。最初の4万円を支払っても死亡保障は付きません。

運用効率が凄く良いお宝保険でした

バブル経済崩壊直後までの養老保険は、生命保険独自の積立利率(予定利率)が今では信じられないくらい良かったのです。

この頃に加入した養老保険を20年後の満期時に解約したら、保険料総額の1.5倍になっていたという噂を聞いたことがあります。
このような超高利率の保険を今ではお宝保険と呼ぶようで、今では絶対に実現できないような貯蓄効果があります。

養老保険を継続したい場合

加入した養老保険が満期になっても更新継続することはできません。

どうしても養老保険を続けたい場合は新規に養老保険に加入するしか無いのですが、現在販売されている養老保険は予定利率が低すぎてお勧めできない状態です。

まとまったお金を保険で生かしたいのであれば、一時払い(契約時保険料全額一回払い)の終身保険に加入するほうが良いでしょう。
一時払い終身といっても各社で多様な商品を出しているので、どのような保険が良いか、保険の専門家などに相談しながら慎重に選ぶことが必要になります。

養老保険は過去の物?

養老保険について、地味に貯蓄効果が見込めたとか利率が良かったとか過去形を使っていますが、バブル経済崩壊後は養老保険というよりも、全ての保険に付く予定利率が低くなりました。
マイナス金利時代を過ぎた今では生命保険に付く予定利率は極端に低いため、現在販売されている養老保険は昔のようにお金が増えることがありません。

むしろ、支払保険料総額よりも低い金額が戻ってくる「元本割れ」の可能性が大きくなり、円貨の養老保険はあまり販売されていないようです。
今は円貨の養老保険が下火なので、ドル建ての養老保険が売られています。

ドル建て養老保険は円貨より高い予定利率が望めます

ドル建て養老保険は日本の生命保険会社が開発・販売をしている生命保険で、使用している通貨が米ドルになります。
学資保険の代用としても販売されています。

円貨ではなくドル建て養老保険

本当はお買い得感がある養老保険ですが、現在は円貨の養老保険というよりも円貨の生命保険に付与される予定利率が低いので、「円貨」の養老保険は貯蓄効果を見込めません。
そこで、米ドルやオーストラリアドルを主契約通貨にした、ドル建て(外貨建て)養老保険が注目されています。

米ドルは世界の基軸通貨であること、日本の円よりも高い利率を維持し続けていること、所有資産の通貨分散、資金の運用目的でドル建て養老を選ぶ人が増えているようです。
もちろん、ドル建て終身やドル建て個人年金も同様の理由で加入者が増えているそうです。

ドル建て養老は大手も参入しています

最近は大手生命保険会社もドル建て生命保険に参入しています。
明治安田生命の「米ドル建・一時払養老保険」という、ド直球な名前のドル養老保険や
ソニー生命の「米ドル建特殊養老保険」などがあります。
外資系のプルデンシャル生命やジブラルタ生命も米ドル建て養老保険を販売しています。

学資保険にドル養老?

ソニー生命は
●保険期間が有期であること
●円貨の養老保険より高い予定利率が望めること
などから、契約者と被保険者(保険を掛けられている人)を親とするドル建て養老保険を、学資保険の代用となる「学資プラン」として販売しています。
学資保険の代用に養老保険を使うことは、もう一つ、
●保険料払込期間中に被保険者である親が他界した場合保険金が出るので、将来の学費が確保できる。
という利点があります。

ドル養老保険の注意点

もし、ドル建ての養老保険を検討するのでしたら、為替差損による元本割れ、円→ドル・ドル→円に換算するときの、保険会社独自の換算手数料などをしっかり理解しましょう。
せっかくドルベースでお金が増えているのに、為替差損で元本割れをしたら大変です。そのようなことを防ぐために為替差損の回避策を盛り込んだ商品もあります。
どのような仕組みで為替差損を回避するのか保険会社毎に違いますので、必ず複数の保険を比較することも大切です。

ドル建て養老に限らずドル建て保険を検討する場合は、できるならというよりも必ず、保険の専門家などに綿密なアドバイスを受けるべきです。