ガン保険とは

意外に身近なガンを保障する、ガン保険

若い世代はそんなに身近に感じないと思いますが、ガンになったことがある血縁の方がいらっしやったら、ガン保険に加入しておいた方が良いと思います。
では、ガン保険の解説を始めましょう。


ガン保険とは

ガン保険はその名の通り、ガンに治療に伴う入院・手術・通院などを保障する保険です。
ガンに特化していますから、例えば同じ入院日額でも医療保険に比べ毎月の保険料は安くなります。というか、病気と怪我全般を保障する医療保険とは違い、ガンの治療以外は全く保障しないので安くなるとも言えます。

ガン保険と医療保険は、第三分野の保険(生保会社でも損保会社でも扱える保険商品)として、各生命保険会社や各損保険会社から販売されています。
多くは終身保障型ですが、保険期間が10年間などの一定期間までを保障する定期型ガン保険もあります。

日本人の死亡原因一位は「ガン」

日本人の死亡原因のトップ(ガン:約27%、心疾患:約15%、脳血管疾患:約8%だそうです)で、生涯罹患率は男性で50%少々、女性で40%になり、高齢化が進むとどうしてもガンの罹患率が高くなるとも言われています。

特に女性は社会進出によるストレスの増加がガンの原因になり、また少子化に伴う出産回数の減少で生涯月経回数が増加することも原因して、ガンになる確率が高くなっているそうです。
(女性の社会進出と出産回数の減少によるガン罹患の可能性は、大病院のウェブサイトでよく見かけます。)
このような背景から、近年ガン保険に加入する人が増えています。

ガン保険の主な保障内容をまとめました。

診断給付金:医師からガンと診断確定されたときの給付金。例えば契約時に選んだ50万円や100万円などの大金を1回払いしてくれます。

入院給付金:ガン治療のために入院したときの給付金。契約していた入院日額を入院日数分支払ってくれます。

手術給付金:ガンで所定の手術を受けたときの給付金。手術の種類によって給付額が変化する保障と固定額を給付する保障に別れます。

放射線治療給付金:ガンの治療の放射線治療を受けたときの給付金

抗ガン剤・ホルモン剤治療給付金:ガンの治療の抗ガン剤・ホルモン剤治療を受けたときの給付金

※手術、放射線治療、抗ガン剤・ホルモン剤治療は「ガンの三大治療」と言われています。

通院給付金:ガンの治療で通院したときの給付金

先進医療特約:ガン治療の先進医療ついての技術料だけを保障します。

女性特約:女性特有のガンの治療目的で手術をしたときなどに、給付金が増額されます。
だいたいこれらの保障が各社で共通しています。

ガン保険の注意点

意外にも、ガン保険を医療保険と勘違いしてしまうことがあるそうです。また、ガン保険は保障しない期間があります。

医療保険ではありません

ガン保険に加入してから年月が経つと、いつのまにか医療保険に加入していると勘違いして、ガン以外の傷病の時に保険金を請求した人がいるという噂を聞いたことがあります。
ガンだけを保障をする保険なのに、怪我や病気の時に保険金や給付金を請求しても、お金は受け取れません。

契約後に時間がたてば経つほど勘違いしやすいようなので、定期的に保険内容を確認することが必要になりますが、そもそも、ガン保険に加入するなら医療保険に加入しておく必要があると言えます。

90日は無保障です

注意事項としては、全てのガン保険は、加入後90日の間にガンになった場合に保障されない。ということです。
これは初期のガンに自覚症状が無いことが原因で、ガンに気が付いていない人が契約時に健康だと告知しても、すでにガンに罹患していることが考えられるからです。
また、自覚症状があったとしてもガンとは思わずガン保険に加入し、その直後に病院に行ったらガンと診断確定されることもあるそうです。

上皮内新生物を全く保障しないガン保険もあります

古いガン保険は、上皮内新生物について全く保障しない商品があります。すでにガン保険に加入しているのでしたら、上皮内新生物について全く保障しないガン保険かどうか、確認しておきましょう。

上皮内新生物について全く保障しなくても問題無いと思うのであればいいのですが、上皮内新生物も保障して欲しいのなら、ガン保険を見直す以外に上皮内新生物も保障する方法はありません。

ただし、古いガン保険は今のガン保険よりも内容が良い部分もありますので、できれば加入中のガン保険を生かしながら現在販売されているガン保険と併用する方法を、保険の専門家などに相談すると良いと思います。

がんの入院などについても(管理人は若年性のガンです)

ガン保険自体の話から逸れますが、管理人が大腸ガンになったときの話を参考までに書いてみます。

治療と療養の日数が必要

実際にガンになっても、健康保険の範囲の治療で高額療養費制度を使えばそんなにお金を必要としませんが、重度のガンの場合にかなりのお金と治療日数が必要になります。これはよく言われることです。

ガンでも治療も長期化すれば場合によってはリハビリなども必要で、社会復帰まで長い日数と大金が必要になります。
ですが、軽度のガンでも意外に治療日数が必要です。入院日数は短くても、自宅療養期間が長くなることがあるのです。

初期のガンなら結構安いけど自宅療養期間が長かった

例えば管理人が罹患した初期の大腸ガンの場合は、腹腔鏡術という、腹部に開けた四カ所の小さな穴から棒状のカメラ二本と鉗子二本を入れて腸を切り、臍を5〜6センチ程切って開けた穴からその腸を取り出する程度の手術でした。
出血量は20cc程度で、開腹手術のような大規模手術にはなりません。それでも手術入院で一週間から十日になります。

治療費は高額療養費と年収で激安?

気になる費用は、入院前に役所で申請しておいた高額療養費制度が効いたので、退院時に病院に支払う「手術料金+入院費用」は、9万円でおつりが出るくらいの金額でした。

つまり、年収が低いと高額療養費制度が大きく効いてくれるので、手術・入院費用がかなり安くなるのですが、これは当時の管理人の年収の低さが、この金額を実現したとも言えます。
もちろん、管理人が加入していた保険からガン診断給付金・手術給付金・入院給付金・通院給付金が支払われました。

ガン保険の必要性は収入の補填と以後の診療

退院しても自宅療養が二週間から一ヶ月必要になります。
管理人は自営業なので二週間の自宅療養でも収入に直撃しましたが、後に出る給付金で補填することができました。

サラリーマンや公務員の方は、福利厚生や職場の制度などがしっかりしているのであれば、一ヶ月病欠しても生活費に大きく影響するほどの収入減少にはなりにくいでしょう。
ですが、自営業や派遣、日給月給的な仕事の場合、入院日数と自宅療養期間は収入に直撃してしまいます。

こうした事態に備えて、ガン診断給付金などの大金で保障してくれるガン保険は、一般の医療保険では足りない部分を保障する上で有効なものです。

末期ガンは自分と家族の費用が必要です

これも直接ガン保険に関連する話ではありません。伝わりにくいと思いますが、もし突然末期ガンが発見されたら、自分と家族の為に高額な費用が必要だと痛感させられた話です。

ステージWの告知後2日で人工肛門

管理人が入院した病院の、同じ病室の60代の方(Aさん)は、ある日便器の内側が全部真っ赤になるくらいの強烈な血便が出たので、慌てて近所の病院に行ったそうです。
ですが、診察してすぐに、消化器で有名な医師がいるということで、中規模病院(管理人も入院した病院)を緊急的に紹介されたのです。

大病院や中規模病院は予約制ですので、通常は早くて二週間後あたりの診察になりますが、翌日に診察を受けられたそうです。
診察の結果、直腸ガンのステージWが判明し告知され、2日後に手術をして人工肛門になったそうです。

2日後の手術日設定というのはガンの手術で最も重篤な状態と緊急性を意味するもので、管理人のように初期のガンなら普通に順番待ちをするので約2ヶ月後、それでも急ぐ必要があると判断されると約2週間後に手術を入れます。
ですが、急ぐどころでは無く緊急の場合は2日後、遅くても3日後に手術を、言わば「ネジ込む」ようです。

退職し、緩和ケアを希望する

Aさんは一度は退院し、「会社を退職」し、近所の病院に通院しながら抗がん剤治療を継続し、自宅療養しながらこまめに健診や検査を受けていたものの、再発は避けられなかったようです。
多部位の転移がみつかり、また中規模病院に再入院したそうです。この後に管理人が同室(4人部屋)に入院してきました。

カーテンで仕切られただけの4人部屋なので、ある程度の会話はどうしても聞こえてしまうのですが、ある日Aさんが看護師さんに「緩和ケアの個室」への入院を相談する声が聞こえてきました。

緩和ケアフロアは20床の収容で、個室が8床あるそうです。緩和ケアの個室は3割負担でも日額15,000円しますが、60代の方なので予め「限度額適用認定証」を申請しておけば高額療養費の上限額までの支払で済みます。

このように書くと、高額療養費さえ適用できれば、ガン保険の給付金はそんなに高くしなくても良い感じがしますよね?
ですがAさん夫妻から聞いた話などを改めて考えると、重いガンを想定するのであれば、やはり給付金は高い方が良いと思いました。

緩和ケアフロアの施設の意味

緩和ケアフロアは、家族で泊まれる和室や洋室、家族で使えるキッチンも備えられていて、予約すれば家族と一緒に使うことができます。

何故家族で使えるキッチンがあるかわかりますか?書き方が悪いですが、死に際に「家庭の味」を再現するためです。
そうすると、緩和ケアフロアに家族で泊まれる部屋が用意されているのも、意味がわかるというものです。

浴室は一戸建てやマンションによくある普通の家族用の浴室、寝たまま入浴できる介護風呂、霧を噴霧する介助付き特殊ミスと風呂の3種類が用意されています。
緩和ケアを受けると言うことは、家族ぐるみで死を覚悟することなのだと、悟らされました。

家族は回復を願うもの

Aさんは確か隣の県のかなり奥の方から来られた方で、奥様が毎日片道2時間弱かけて見舞いに来ていました。
また、奥様はガンに効くと言われるサプリを持参していました。ネットで調べたら、このサプリ凄く高いのです。
ガンに効くサプリなんて怪しいし気休めかもしれません。それでも家族は藁に縋る思いで必死に調べてサプリや健康食品を見つけて、買ってくるのです。

週に一度、お孫さんも一緒に家族ぐるみで見舞いに来るそうですが、長男家族、次男家族、長女の家族がばらばらで来るそうで、孫にちょっとした小遣いと、息子達には交通費をあげているということでした。

ある日、管理人が自分の洗濯物を取りに行くために廊下を歩いていると、面会室で1歳くらいのお孫さんを抱き上げているAさんが窓越しに見えました。
Aさんが普段見せない、なんというか嬉しさを極めたような笑顔をしていたのが、哀しかったです。

ガンは自分にも家族にもお金が必要になります

管理人は若年性のガンであったこともあり、高齢者が多い病院では浮いた存在でしたが、Aさんと奥様はよく話しかけてくれました。

ご夫婦がちょくちょく話したことを総合すると、これまで、入院費用や手術などの医療費、家族の交通費、手術に付き添った奥様の宿泊費用、健康保険が効かない自腹の入院費用などが、必要だったそうです。
ガンのサプリだって相当高額なはずです。

もし緩和ケアフロアに行けば、これまでかかった費用の他に「家族の」宿泊費や、奥様が作る料理の材料費なども必要になるのではないでしょうか。他にも、軽度のガンの管理人では想像できないような費用が出てくるはずです。
生活費は退職金で補填しているのでしょうか?年金には詳しくないですがすでに年金をもらっているのでしょうか。

悲しさと怖さと費用

Aさんと一緒に院内を散歩(管理人は点滴棒を引きながら歩きます)したとき、「保険に入っていて良かったですよ。結構もらったけど、使い切りますよ。」と言ったのが、悲しくて怖かったです。
どう考えても「結構もらえた給付金を死ぬまでに全額使い切るくらいに、末期のガンはお金が必要だ」と言っているようにしか思えませんでした。

重篤なガンになったときほど、家族ぐるみの費用がかさみますし、何度も治療を受ける事になります。
言葉は悪いですが、正直、重篤なガンは、治療費用と心の支えのために、まとまったお金が必要だと思いました。

Aさんは、術後痛がる私を励ましてくれたり愚痴る私を諭してれた方で、短期間といえど凄くお世話になった恩人でした。管理人はAさんより先に退院したので、Aさんのその後はわかりません。

管理人がネットで調べたところ、直腸ガンステージWの5年生存率は14%前後でした。それでもAさんには穏やかに極力痛がること無く、生きていて欲しいです。

ガン保険の先進医療特約について

ガン保険で「先進医療特約」というものがあります。そもそも先進医療とは何? ですが、先進医療については別ページの先進医療特約とはに書いてあります。
簡単に書くと、厚生労働省が認可している最先端の医療技術群のうち、(かん保険の場合は)ガンについての先進医療の技術費だけを保障するものです。

先進医療は超高額です

ガン治療の先進資料に「重粒子線治療」と「陽子線治療」があります。
例えるなら虫眼鏡で光を集めて紙を焼くようなイメージで重粒子線または陽子線を集約させて体外から照射し、体内のガン細胞だけを滅失させる治療です。
体を切らないので体への負担がほぼ無いとも言える治療で、入院する必要がほとんど無く歩いて帰れる位なので、社会復帰が凄く早いのです。

欠点は、無意識に動く胃と腸には照射が不可能なことと、治療技術料が超高額なことです。
また、1回の照射料金(技術料)が
●重粒子線で310万円程度
●陽子線で260万円程度
になります。

重流離線も陽子線も、80メートル x 40メートルとか、120メートル x 60メートルなどの建物を建て、その中に直径20メートルや直径40メートルなどの加速器を「建造」する必要があるので、1回の技術料も必然的に高くなります。

先進医療は健康保険不適用です

ですが、こんなに高額な治療費を理解できたとしても、この超高額な治療を健康保険適用にすれば、健康保険側の負担が激増していずれ健康保険が破綻するでしょぅ。
よって、今のところ先進医療の技術料は健康保険が不適用になり、自由診療扱い(全額自己負担)になります。

確か、前立腺ガンの重粒子線治療と陽子線治療だけは健康保険適用になったと思いますが、その他の多くの部位のガンについての先進医療はあくまで自腹です。
このように高額な先進医療の技術費を、保険期間中に通算2,000万円とか1,000万円まで保障するのが「先進医療特約」なのです。

先進医療特約だけは更新します

先進医療特約は、この記事を書いている時点で、安ければ保険料月額100円前後が相場なので、付加しておいた方が良いと思います。
ですが終身ガン保険であっても、ほとんどの保険会社で、保険料のうち先進医療特約部分だけは、10年毎に更新され値上げになります。これは先進医療自体が将来もっと高額になるのかもしれないので仕方ないでしょう。

ちなみに、あなたが医療保険も加入している場合「先進医療特約」は医療保険にだけ付帯していれば大丈夫で、ガン保険も同時に「先進医療特約」を付帯するのは・保障と保険料の重複になることに気をつけましょう。

ガン保険の保障の違いがあります

まさか保障しないとは思わなかった!と言うことが無いように、ガン保険は給付金の金額・支払回数・支払条件の違いに気をつけましょう。

悪性新生物と上皮内新生物で保障が違う?

今のガン保険で保障するのは「悪性新生物」と「上皮内新生物」です。
上皮内新生物は内臓に食い込んでいないので転移の心配が無く、保険会社によっては悪性新生物よりも保障が薄いこともあります。

例えば
●A生保は悪性新生物も上皮内新生物も診断給付金は100万円
●B生保のガン保険の悪性新生物が100万円で上皮内新生物は50万円
●C生保のガン保険は悪性新生物が50万円で上皮内新生物が5万円の保障
などです。
また、激安プランを選択すると上皮内新生物について保障しないこともあります。

回数有限と回数無制限

悪性新生物も上皮内新生物も、最短で2年に1回を限度に回数無制限で診断給付金を支払うガン保険もあれば、保険期間中は悪性新生物だけの診断給付金が6回までという保障回数有限の激安プランもあります。

他にも、上皮内新生物は保険期間中1回だけの保障で、悪性姿勢物については回数無制限で保障するなど、いろいろなガン保険があります。
こういう違いが後々の安心の違いになりますので、ガン保険を検討する際には必ず複数社のガン保険を比較しましょう。

2回目以後のガンについて支払条件が違う

また、2回目以後のガンについては、ガンと診断確定されただけでなく、ガン治療の入院を伴わないと、大きな給付金が支払われないガン保険が多いことも注意です。

例えば一回目の大腸の癌が診断確定されて、診断給付金100万円を受取ったとします。
その3年後に悪性腫瘍を内視鏡手術で除去して入院の必要が無いので帰宅した場合、入院をしない外来の手術になりますので、診断給付金は出ません

悪性腫瘍が診断確定されているにも関わらず、給付金が出ないのは納得できないと思いますが、保険会社からすれば「約款にかいてありますが?」で終わってしまう話です。

どんな保険にも言える話ですが、こういった違いや仕組みは保険商品同士を比較しないとわかりりにくいものです。
面倒かもしれませんが、いざというときに後悔しないためにも、しっかり比較しましょう。

理想的なガン保険を選びたいですね

家族や自分を保障する目的であれば、どんな保険でも、最悪を考えて加入するものです。
最近はいろいろな保険が通販で安く加入できますが、通販で保険を選ぶのはあまりお勧めできません。
通販の保険は保険料の安さを競うようになり、肝心の中身が空洞のような保険になってしまうこともあるのです。

また、保険商品のWEBサイトではわからない点、WEBサイトに書いてあるけれども文字が細かすぎてわかりにくい部分などが、一番重要なことが多々あります。
さらに、他の人はB社ガン保険とC社ガン保険のどのような違いを好んで加入しているのかなど、加入者目線の傾向を知ることも大切です。

ネットではこのうよな重要な情報を自分で調べる必要がありますが、ネットが自動的に「ここが重要ですよ」と教えてはくれません。
やはり、保険を選ぶのであれば、複数社の保険を比較できる保険の専門家などにアドバイスしてもらうのが一番でしょう。

生涯加入し続ける保険ですので後悔をしたくはありませんよね。専門家のアドバイスを聞きながらゆっくり選ぶのが良いと思います。
ですが、何十年も払い続ける保険でもあるので、できれば複数の保険の専門家(複数の保険無料相談会社)から話を聞いて、あなたやあなたの家族にとって一良い提案をした専門家のプランを選ぶべきです。

このサイトに、保険の専門家に何度でも無料相談ができる保険の無料相談を比較したページを作りましたので、良かったらご覧ください。
あなたが万が一ガンになってしまったときに、本当に役に立つガン保険が選べますように。