リビング・ニーズ特約とは

リビング・ニーズ特約の意味・解説

リビングニーズ特約は死亡保険に付ける事ができる無料の特約で、医師による余命半年以内の診断確定を受けた場合、死亡保険金のうち3,000万円を上限に前受けが可能です。

リビング・ニーズ特約とは

前提として生命保険の死亡保障は、被保険者が「死亡した時」に保険金が支払われる仕組みです。

リビング・ニーズ特約とは、被保険者が死亡していなくても、被保険者が「生きているときに」ある条件の下で死亡保険金が前払い支給される仕組みとなっています。
これは、死亡保険の被保険者が生きているというより、まだ死亡していないにもかかわらず死亡保険が受け取れる。という意味になります。

この保険金の支払条件は
●医師による余命半年以内という診断確定を受けたとき
●死亡保険金の一部または全部で、受け取れる保険金の上限が3,000万円
になります。

リビング・ニーズの意味

リビング・ニーズ特約は、死を目前とした人間が尊厳ある死を迎えられるようにと言う目的があります。
また被保険者が生きているうちに死亡保険金の使い方を本人の意思が十分に反映され、また「生きる」エネルギーに変えられるようにと考えられた特約です。
このリビング・ニーズ特約は誕生してから日が浅いもので、プレデンシャル生命がアメリカで実践したものを、1992年に日本で発表したものです。

上限以内が受け取れる

リビングニーズ特約の3,000万円だから、今加入している生命保険の死亡保険金は2,000万円だけど、余命半年以内になったら3,000万円もらえるんだ?と勘違いするのは止めましょう。
「死亡保険金の一部または全部」というのは、契約している生命保険の合計保険金以下の範囲になるので、この場合はリビングニーズの上限は2,000万円です。

同様に、加入している生命保険の死亡保険金の合計が8,000万円あっても、リビングニーズ特約でもらえるのは3,000万円が上限です。
3,000万円受け取れる権利があっても1,000万円だけ受取って、残額の保険金の7,000万円は、自分の死後の家族の生活費や教育費に充てるというのもアリです。

リビングニーズがあるのは生命保険会社のみ

リビング・ニーズ特約とは、生命保険の中でも「死亡保障」保険に付けることのできる特約です。最近では生粋の生命保険会社で、自動で無料付帯になっていることが多いです。
「生粋の生命保険会社」というのは、かんぽ生命と共済以外の、対面販売・通販・ネット販売の全ての生命保険会社にリビングニーズ特約の用意があります。


格安生命保険会社などのウェブサイトを見ると、リビングニーズ特約は元々有料なのかな?と思えるような書き方をしていることがあります。
リビングニーズ特約はどの保険会社でも元々無料です。もったいつけた書き方を勘違いしないようにしましょう。

使途は自由です

リビングニーズ特約で受け取った死亡保険金は、使途が全くの自由です。余談になりますが、さらに言えば死亡保険でも医療保険やガン保険でも、保険金や給付金の使途は自由です。

まとまったお金(リビング・ニーズ特約による保険金)が入ったし、余命半年以内なんだから、ぱーっと豪華旅行に行ってみよう!という使い方でもいいのです。
余命半年でも諦めずに、受け取った保険金でアメリカなどで最先端の治療に賭けてみる、というのでもかまいません。

無料で後付け可能

古い保険契約はリビングニーズ特約が付加されていないこともあります。ですが、多くの死亡保険でリビングニーズ特約は無料で後付けが可能です。
一般的に、多くの特約は保険加入時に付加することが前提で、保険加入後に追加することができないのですが、リビングニーズ特約は既加入保険に後付けできるのです。

一度保険証券を確認するか、保険会社のコールセンターに問い合わせて、もしリビングニーズ特約が付加されていないようなら、後付け用の書類を送ってもらいましょう。
できれば保険の営業職を呼ぶのは辞めた方が良いと思いますよ。保険の営業職が無料の特約を付ける為だけに、一枚の書類だけを持ってくるとは限りません。

リビングニーズ特約の欠点

死亡保険金を「前受け」するので、実際の死亡保険金は前受け分を減額されて支払われます。死亡保険金が減ると、遺された家族の生活に影響が出る恐れがあります。

実質的な死亡保険金額は減ります。

例えば夫が死亡保険金5,000万円の定期保険に加入していて、二人の子供が小学生のときに医者に余命半年以内と診断確定されたとしましょう。
リビングニーズ特約で3,000万円の死亡保険金を前受けして、うち2,500万円を使い最前線の治療や治験を試みましたが、残念ながら他界してしまい、「死亡保険金」2,000万円を受取りました。

リビングニーズ特約で支払われる死亡保険金はあくまで「前払い」なので、死後に受取る死亡保険金はリビングニーズ前受け分を引いた残額になります。

生活費や教育費が足りなくなるかも
リビングニーズで前受けした保険金の残額500万円と、夫が死亡したときに受取った(リビングニーズで受取った)残額の死亡保険金2,000万円の、合計2,500万円が残っています。
二人の子供が高校生になったときに、父の壮絶な死を看取った経験から「私立医大に行きたい」と希望します。
二人の子供の大学が、学部関係なく国公立か、私立なら文系であれば学費は問題ありせんが、私立医学部だったら学費が足りません。

(余談)学費は高いのです
私立医大の授業料は、偏差値が高いほど学費が安くなる傾向があるそうですが、日本の私立で一番偏差値が高い医学部(偏差値73)の6年間の学費(授業料のみ)は、2,200万円弱だそうです。
比較的偏差値が低い、ある私立大学医学部の学費(偏差値61)は、6年間で5,000万円弱なのだそうですよ。
総じて私立医大の学費の平均額は2,600万円〜3,000万円とも言われます。
国公立医学部は、全国どこでも偏差値に関係なく授業料総額が約350万円だそうです。

実は前受け死亡保険金の請求権

余命半年以内の診断確定で、3,000万円以内で死亡保険を前受けできると書いていますが、実はその診断について保険会社の審査があります。
「日本で医療行為と認められている医療行為を受けても余命半年以内」という診断が必要になりますので、リビングニーズ特約による死亡保険金の受取が審査落ちする可能性もあるのです。
申請しても死亡保険金の前受けができないかもしれないので、リビングニーズ特約は死亡保険金の前受け請求権とも言えます。

例えばですが、たまに、ガンの治療を拒否し続けて余命宣告を受けたという話を聞きます。
医療行為を受けずに余命半年以内と診断された場合、その後ちゃんと医療行為を受けるとしても、恐らく保険会社はリビングニーズ特約による死亡保険金の前受けを承認しないと思います。

リビングニーズ特約の逸話

管理人が聞いたことがある、リビングニーズ特約ができるきっかけになったうろ覚えの話を二つ書いておきます。

余命一ヶ月の妻と営業職

一つは、妻が末期ガンで余命一ヶ月ほどになった長距離トラックの運転手が、妻が他界する一ヶ月の間を妻に付き添い続けたいのですが、それではトラックの運転さえもできません。
トラックの運転ができないと言うことは、生活費も妻の余生を一緒に過ごすお金も稼げません。

そこで夫は生命保険会社の営業職に、妻が既に他界したことにして妻の死亡保険金を支払ってもらえないでしょうか。と懇願するのですが、営業職は断ります。
そんなことをしたら、自分が会社をクビになりますが、その前に営業職として生命保険に関する法律を守る義務があります。
またそれをすれば世間の批判を浴び、所属の保険会社や社員達にも多大な迷惑を掛けるでしょう。

ですが、その営業職は悩んだ挙げ句、虚偽の申告をして会社から死亡保険金を支払わせます。営業職は会社をクビになりました。
虚偽の申告で死亡保険金を支払ってしまった保険会社は、世間からの大きな批判に晒されました。

それを知ったトラック運転手が報道機関に「彼の行為は法的に間違っているが、自分を犠牲にしてまでも私たち家族に手を尽くしたくれた。それが評価されないのはおかしい。」と、営業職の正当性を訴えます。
法を破って保険金を支払ったことを批判しまくっていた世論も、トラック運転手の話を聞いて営業職の擁護に傾き、その営業職は元の会社に復帰することができたそうです。
そして、リビングニーズ特約が誕生したという話です。

逸話A老後資金目的で保険を売り飛ばす

管理人が聞いたことがある、リビングニーズ特約発祥の二つ目の話は眉唾もので、逸話とは言えませんが、確かアメリカかかカナダの老人が生活費に困り、自分の生命保険を悪徳金融業者に売ったという話です。
信憑性が凄く低い話ですが、老人は金融業者に保険を売るというよりも、保険金の受取人を金融業者に変更し、金融業者は死亡保険金の数割を老人に支払うのです。

その老人の死後、金融業者には満額の保険金が支払われるのでボロ儲けということになるのですが、これが横行して生命保険の根幹が崩れるのを防ぐためにリビングニーズ特約が発明されたという説です。
ですがこれはリビングニーズ特約の本来の目的とは離れているので、信憑性は極端に薄いですね。

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