掛け捨て 積立

積立保険はお得で掛け捨ては大損? 違いとメリット・デメリットを解説

掛け捨て型と積立(貯蓄)型どれが良いか悪いか、というネットの記事をよく見かけますが、目的によって使い分ければどちらも良い保険です。
また「掛け捨てはお金が戻らないから損するだけ」のようなことも言われますが、それは保険料が高くて儲かる積立保険を売るために、掛け捨ての短所を誇張した軽い嘘とも言われています。
掛け捨て型の保険も加入する時期を間違わなければ家計が助かる保険として有用ですし、学資保険など保険料が高額になる積立型も、保険料の支払方法や受取り方法などで大きな効果を発揮します。

ここでは掛け捨て型と積立型のメリット・デメリットを、それぞれの代表的な保険種で例えながら説明します。

掛け捨て保険のメリットデメリット

●解約しても現金の戻り(解約返戻金)は無いので「掛け捨て」と言います
●掛け捨て保険は保険料のほとんどを「保障する」という「機能」に割り振って、貯蓄のお金を保険料に含まないので安いと考えるとわかりやすいと思います。
●代表的な掛け捨て保険は、死亡保険の定期保険、収入保障保険、定期医療保険などがあります。
ここでは掛け捨て型の代表格とも言える定期保険を例に、メリット・デメリットを紹介していきます。

掛け捨て型(定期保険)のメリット


保険料が安い

どんな生命保険も若いほど死亡率も病気の罹患率も低いので保険料は安くなり、高齢になるほど保険料は高くなりますが、特に定期保険は若年程保険料が低くできる傾向です。
例としてある保険会社の、保険料支払期間・保険期間が10年、死亡保険金額1,000万円の定期保険の、おおよその月額保険料を比較しましょう。
20歳:900円
30歳:1,100円
40歳:2,000円
歳相応に保険料が上がるのはわかりますが、保険料が安いかどうかわかりにくいですよね。

といいうことで、別会社の、保険料が安いと言われる終身保険(積立型の代表格)の保険料と比較しましょう。
保険期間は一生涯になりますが、保険料支払期間は10年、死亡保険金額も1,000万円とします。
20歳:62,000円
30歳:65,000円
40歳:70,000円
同じ1,000万円の死亡保障なのにかなりの保険料差がありますが、保険期間が10年の定期保険と一生涯保障の終身保険なので、少々極端な比較になります。

保険金を高く出来るのも長所

保険料を安く出来るの裏返しみたいなもので、例えば終身保険で1,000万円の死亡保険に加入するよりも遙かに安い保険料で、5,000万円などの高額保障を得ることが出来ます。
・ある期間だけ
・保険料を安く
・保障は高く
の3要素を満たした死亡保障が出来るので、特に、子育て世代という「ある期間だけ」の保障を大きくしたい場合に凄くメリットがあります。

子育て世代は大きな保障が必要です

例えば35歳夫婦で3歳と5歳のお子さんがいる家庭でしたら、お子さんが大学まで全て国公立の場合でも1人当たりの教育費が1,000万円前後必要だそうで、2人で2,000万円は必要です。
夫婦のうち主所得者が万一他界した場合、例えば団信で住宅ローンが消え、遺された家族3人の教育費を除いた毎月の生活費が15万円だとしても、下のお子さんが社会人になるまでに
15万円×12ヶ月×19年=3,420万円が必要で、さらに教育費を加算して遺族年金の受取りを考慮しても、3,420+2,000−1,500=約4,000万円の死亡保険金は必要でしょう。

4,000万円の死亡保障を積立型で準備することは、金額的に子育て世代には無理があるので、なるべく安く大きな保障を安く得るためには、掛け捨て型の保険が最適です。

気軽に中途解約できる

上記の35歳の主所得者が60歳までの定期保険に加入した場合、夫婦が54歳になって子供が自立しても、あと6年の定期保険の保障期間が続きます。
もし家族の保障をするよりも老後に備えて準備したいと思ったら、定期保険を解約し、老後の保障と資産形成を兼ねる目的で、積立型の保険(終身保険)に加入するといいかもしれません。

解約したら勿体ないと思うかもしれませんが、元々掛け捨て型で解約返戻金が無い保険なので、解約しても金銭的な問題はありません。

掛け捨て型の(定期保険)のデメリット

保険料高い

保険料が安く出来ると書いておきながら矛盾した話ですが、保険期間と保険料払込期間が10年・死亡保険金1,000万円の定期保険の保険料には続きがあって
40歳:2,000円
50歳:5,000円
60歳:11,000円!?
40歳・50歳・60歳と、歳を取るほど保険料の差額が大きく開いていきます。
これが年齢相応の病気の罹患率や死亡率に基づいた保険料で、年齢が高くなるほど安く大きく保障する保険ではなくなってしまいます。

ですがなるべく若い内に、必要な年数だけ契約しておけば、たいした問題ではありません。
格安生保の定期保険は、例えば35歳で契約して60歳までの保険期間だとしても、途中で保険料が上がる事は無く(60歳満了なら)25年間ずっと同じ保険料です。

更新怖い

掛け捨て型の保険でかなり怖いのが更新です。
何故か大手の生命保険に更新がある商品が多いような気がしますが、例えば、30歳のときに60歳までの保険期間で契約した場合、45歳の時に契約が更新されます。
保障を続けたければ更新して継続するのですが、そのとき45歳相応の保険料に更改されます。

大手の保険商品の掛け捨て型の保険料は、若い内は割安感があるのてすが、更新後の保険料はかなり高くなることが多いです。
例えば、30歳〜60歳までの定期保険を契約したとして、45歳の時の更新時に保険料が2倍以上になることはよくある話です。

悪口を言うのではありませんが、大手生保の商品は積立型と掛け捨て型が混在した総合保険が多く、掛け捨て部分が多いと保険料の値上がり幅も大きくなる傾向があります。
更新時に驚かないようにするためには、検討時に保険期間終了までの「支払保険料総額」を聞いておくと良いと思います。
また既に保険の契約をしていて、更新時にかなりの保険料の増加があるようでしたら、複数の保険会社の商品を扱っている保険の無料相談などで、見直しプランを相談すると良いでしょう。

積立型保険のメリット・デメリット

学資保険、死亡保険の終身保険、個人年金保険は積立型の代表格と言える保険です。
終身医療保険の多くは、パンフレットなどをよく見ると「無解約返戻金型」(解約しても返戻金はありません)と書いてあり、積立型ではありません。

積立型の総合的なメリット

終身保険・学資保険・個人年金保険の共通のメリットは、解約すればお金が戻ることです。保険料の満額納付をすれば、払い込んだ保険料総額以上の戻りも期待できます。

積立型の総合的なデメリット

まず、保険料が高いことですよね。また、今の積立型は昔と違って中途解約するとほぼ必ず元本割れになります。

積立型の各保険のメリット・デメリット

積立保険のメリット・デメリットが短すぎでしたが、各保険について長所短所を書いた方が役に立つような気がしたのでさらっと流しました。
ここからは、終身保険、学資保険、個人年金保険の長所短所を紹介します。

終身保険の種類毎のメリット・デメリット

現在の終身保険は2種類あり
・低解約返戻金型の終身保険
・普通の終身保険
に別れます。

普通の終身保険は超低金利政策の影響で、元本割れ保険になっていることがデメリットなので、これからの新規加入には不向きです。
一方で、契約から20年以上経過している古い終身保険は、今のような超低金利では無くある程度金利が高いか今では考えられないほどの金利が付いている可能性が大きいです。
もし古い終身保険を持っているのであれば「お宝保険」と呼ばれるような保険ですので、できる限り解約しない方が得策です。

新規契約を考えるのであれば、低解約返戻金型の終身保険です。加入条件によっては元本割れしにくくなります。
大まかな話になりますが、契約年齢が中年以前で保険料支払期間が20年以上などの長期であれば元本割れの可能性は少なくないでしょう。
(契約時の諸条件や商品によって元本割れの可能性もありますので、検討時には必ず保険料総額と解約返戻金のシミュレーションをご確認願います。)

ただし、保険料支払期間終了まで保険料を完納した場合のみ返戻率が大きくなる特徴があり、この条件が満たされない場合の返戻率は普通の終身保険の7割前後になります。
実は低解約返戻という意味は、保険料支払期間中に解約したときの返戻金は低いですよ、という意味なのです。

終身保険はこんなメリットもあります。

先に35歳の家庭で必要な4,000万円の死亡保障を定期保険で安く備えると言う話を書きましたが、ご主人が4,000万円の終身保険に加入したらどうなるか?という話です。
ある生保会社の低解約返戻金型終身に保険料支払期間20年で加入し場合の月額保険料は約133,000円です。
月額13万円なんて4人家族の家賃だ!そんなの払えない!と思うかもしれません。
ですが
20年間の払込保険料累計:約3,190万円
保険料払込期間終了直後の解約払戻金:約3,348万円
返戻率:104.9%
差額:158万円の利益!

低解約返戻金型の終身保険の、保険料支払期間が満了すると解約返戻金が跳ね上がる事を上手く使って、終身保険なのに20年で解約することを前提とした方法です。
このような強引な方法を本当にやろうとする人は、もしかしたらごく稀にいるかもしれませんが、普通の家庭なら定期保険が妥当です。

終身保険の保険種ごとのメリット・デメリット書きましたが、次は終身保険全体のメリット・デメリットを紹介します。

終身保険の使い方

終身保険は一生涯の保障をしますが、老後資金作りにも役に立ちます。
例えば、保険料の支払が終了した終身保険の半分を解約して現金化して、老後資金の充当や旅行などに使い、残りは一生涯の保障を続けるという使い方も出来ます。
死亡保険金はみなし財産として相続税的に優遇があり、現預金を相続よりも税額が安くなる利点があります。

学資保険のメリット・デメリット

学資保険は大手生保と新しめの国内生保が販売しています。
メリットは、保険料支払期間を極力短くして学資金の受取時期を17歳か18歳以後数年続くようにすると元本割れしにくいです。
この保険を書いている時点で、保険料支払期間5年(お子さんが5歳になるまで)、学資金が18・19・20・21・22歳に渡って分割受取りになる場合は、受取総額が108%台!になる商品があります。
昔の学資保険のように17歳か18歳で全額受取りにすると、元本割れするかしないかギリギリのあたりではないでしょうか。

デメリットとしては、学資保険に育英年金のゴージャスな特約や、医療保障などの複数の特約を付けると元本割れになります。

個人年金保険のメリット・デメリット

最近の個人年金保険はメリットはあるけどなんか薄い、という感じです。
50歳から20年間保険料を支払い、数年の据置期間を置いて75歳から84歳まで10回分割で年金を受取った場合の返戻率が104%弱など、増え方が少し薄い気がします。
デメリットとしては学資保険と同じく死亡保障が無いので、保険料支払期間中に被保険者が死亡しても元本割れした金額が戻るだけになります。

養老保険は避けた方が無難です

養老保険も積立型の保険でしょ?と言われそうですよね。
養老保険は終身保険よりも保険料は高くなりますが、定期保険のように有期で、支払保険料総額よりも大きな満期返戻金が期待できる保険でした。
ですが現在の円貨の養老保険は、超低金利政策の影響で、支払保険料総額よりも少ない返戻金になってしまう、元本割れ保険になったのでメリットはほぼ無いと思われます。

個人や家庭・年代によって組合わせることが必要

若い内から無理して保険料の高い積立型に加入したり、お子さんが自立して遺した家族の保障が必要でも無いのに高額な掛け捨て保険に加入し続けるのは良い選択とは言えません。
ですが、先に書いた死亡保険金4,000万円・月額13万円の終身保険に20年間加入して、最終的に約160万円の利益を受け取るというのも、限られた人には良いもしれません。

善し悪しではなく適材適所

つまり、一概に掛け捨て型と積立型のどちらが良いかではなく、基本的には長期視点の積立型、限られた期間の掛け捨て型と使い分けることで最大の効果を発揮することが最良と言えます。
生命保険にも適材適所があり、使い分けをすることで最適な保険になるということです。
大きな使い分けを明確に出来たら、それぞれの個人や家庭ごとにどうしても違いが出る、毎月の保険料や必要な保険金、保険料の支払期間などの部分を細かく調整すればいいのです。

頼っていいのです

とは言え、先に書いた例のように19年間で4,000万円の保険金が必要とか、自分や家族に必要な保険金額なんてよくわからないですし、予算に合う最適な保険商品を探すのもかなり大変です。
そんなときは保険の無料相談でアドバイスして貰うのが良いでしょう。
現在加入している保険が、今とこれからの家族にとって最良なのか、保険金の過不足があるかなどの分析をしてくれますし、これから何年間で何万円の保障が必要かなども教えてくれます。

もちろん、あなたや家族の今後に最適の保険改善プランも提示してくれて、手数料などは一切発生せず全て無料です。
試しに一度、保険の無料相談のアドバイスを聞いてみるのもおすすめですよ。