医療保険 見直し 注意点

医療保険を見直す時の注意点10選!老後に後悔しない保障にしましょう

医療保険を見直す時に注意する点は、年齢や健康状態、既往症・病歴・入院歴などはよく言われますが、他に注意すべき点は無いのでしょうか。
保険料を節約するなら、複数の医療保険を徹底的に比較して、何度も保険料シミュレーションをしながら詰めていく方法が有効ですが、目保険料の安さにこだわりすぎると結果的に損する場合もあります。
また、自分なりに見直してみたら、老後になって保険料的にも保障内容的にも後悔してしまった、というのは嫌ですよね。
そこで、よくある医療保険の見直し記事でよく見かける部分は軽めに、はあまり触れられない部分を、濃いめに紹介します。

1.加入時年齢による影響を考えましょう

1.〜3はよく言われる注意点ですが、ほんの少しだけ見方を変えています。

最近では70歳を超えるような老年層でも新しく医療保険の加入を考えるそうで、そういえば84歳の男性が新規の医療保険の加入が出来たという話を聞いたことがあります。
医療保険に限らず全ての保険商品は保険会社が定める契約可能年齢が設定されています。
ある会社は満6歳〜満75歳と年齢幅が若干狭く、また別の会社は保険料払込期間によって、例えば60歳払済の加入年齢は0歳〜55歳、終身払いなら0歳〜80歳など様々です。

さらっと終身払いなら・・・と書いていますが加入年齢によっては終身払いしか年金暮らしの老後に支払える金額かどうかも考える必要があります。
終身払い以外を選べたとしても、一番忘れていけないのは加入時年齢が高くなるほど保険料が高くなることで、中年以後はその高騰率も上がります。
もし高額な保険料試算結果が出た場合は、本当に医療保険の見直しをする必要があるのか、既契約の保険でなんとかならないのか考えたり、詳しい人に教えて貰うと良いでしょう。

2.健康状態と我慢も重要です

医療保険に申し込むときの健康状態で一番気になるのは、健康状態による保険料割引ではないでしょうか。
最近は煙草を吸っていない期間が1年〜2年、血圧が正常範囲内、身長に対する体重(BMI)、などが保険会社が規定する範囲内であれば「非喫煙健康体割引」の保険料率になる医療保険があります。
ですが、このような保険料割引がある医療保険は保険料割り引きが無い状態では結構高く、これらの健康状態を聞かれないネット特化生保の商品の方が安い場合もあります。

血圧が正常範囲内で喫煙歴があるとき、どうしても保険料を安くしたい場合は、少々強引ですが1年間あるいは2年間禁煙すれば、喫煙歴の審査を通過できる可能性が大きくなるそうです。
健康割引の為の我慢も人によっては重要です。

3.持病と入院歴は?

前に医療保険に加入していたときは若かったし持病も無かった人が、その後持病が出来てしまったり長期入院したりなど、保険の告知書に書かなければならない項目が増えることもあります。
もしかしたら、引受基準緩和型医療保険に加入することを考えているのかもしれませんが、告知書に書くべき持病や入院歴が比較的軽い場合は通常の医療保険も検討してみましょう。
審査結果によっては、緩和型医療保険より良い条件で加入できる可能性があります。
ですが、複数の医療保険商品に審査を依頼することになるので、かなりの数の保険会社を扱っている保険の無料相談などに話を聞いてみるべきです。

4.終身払いは怖い?

終身払いの怖さについて書かれているのを余り見かけない気がしますが、保険料総額的にかなりの損をしてしまうことがあります。
これはちょっと濃いめに紹介しましょう。

40歳女性の保険料例

・1入院60日まで・日額1万円
・入院中の手術一律10万円
・先進医療特約付き
・保険料払込期間
 →60歳満了/月額約5,600円
 →終身払い/月額約2,700円
だとしたら、終身払いを選びたくなりませんか?ですがあまりオススメは出来ません。
というのも、確かに60歳満了は終身払いの2倍以上の保険料なので高いのですが、「支払保険料総額」が高く付くことがあります。

長生きしたら損する!?

厚生労働省の平成 30 年簡易生命表の概況によると、40歳歳女性の平均余命は47.97年→48年なので、終身払いの場合は保険料を48年間支払うことはほぼ確実でしょう。
月額保険料2,700円×12ヶ月×48年=1,555,200円
一方、60歳満了の場合は
月額保険料5,600円×12ヶ月×20年=1,344,000円
60歳満了との支払保険料総額の差額は211,200円(損)です。

ですが最近「人生100年時代」と言う言葉をよく聞きますよね?
ということで、終身払いの保険料を90歳まで支払続けた場合は1,620,000円で60歳満了との差額は276,000円
95歳1,782,000円→差額438,000円、100歳1,944,000円→差額600,000円ですので、長生きする程損してしまうのが終身払いと言えます。

ちなみに、この例の場合何歳までなら損しないで済むか?と言う話になりそうですが、81歳6ヶ月までなら支払保険料総額は1,344,600円で、60歳満了とほぼ同額です。
だったらこの年齢で医療保険を止めればいいのでは?と思ってはいけません。
70歳を過ぎればいつ入院してもおかしくないですし、老後を考えるからこそ「終身」医療保険に加入し続けるんですよね?というツッコミが入るかもしれません。

5.定期型じゃないですよね?

定期型の医療保険は、老後を考えるならできれば避けた方が良いでしょう。
定期型とは、例えば10年とか60歳までなど、一定期間だけ保障する形態で、一定期間を過ぎても保障を続けたい場合は更新をする必要があります。
更新をする度にそのときの年齢相応の保険料に改定されるので、若い内はかなり安いという利点がありますが、中年以後の保険料は極端に高騰するという欠点があります。

ぱっと見てわかる!定期型特有の言葉

医療保険の検討時にこんな文言が書いてあったら定期型です、という例を3種挙げると
例1.毎年の更新で100歳まで保障を継続いただけます
例2.最長満90歳まで(5年ごとに自動更新)
例3.契約30歳 更新45歳 払込・更新満了60歳
これらは必ず「更新」という言葉が入っています。

例1.は、毎年保険料が上がります。とも言い換えられます
例2.は、5年毎に保険料が上がりますが、その都度手続きする必要はありません、と言う意味です。
例3.は、この数行下に「契約時の月額保険料3,090円、初回更新時保険料7,820円(45歳〜59歳)」などと書いてあることに注意しましょう。書いていない場合は必ず募集人に聞いてください。

総額何万円になるか確認しましょう

こんなことを書いても解りにくいかもしれませんので、必ず複数社の医療保険を比較して、それぞれ一生涯の支払保険料総額が何万円になるかを確認しておけば大丈夫だと思います。
とは言え、30歳まで、遅くとも40歳までなど、お金は無いけど極力安く済ませたいという理由でしたら、定期医療保険も悪くはありません。
その場合は必ず40歳以後や50歳以後何歳まで保障が続くか、更新毎の保険料はいくらになるかを、念入りに確認してください。

6.複数回入院の一入院通算って知ってますか

これはパンフレットなどに小さく書いてあることなのですが、老後に後悔しないためにも知っておいた方が良いです。

結核と脳血管疾患は意外に長いです

平成29年(2017)患者調査の概況 3退院患者の平均在院日数等 表6 傷病分類別にみた年齢階級別退院患者の平均在院日数 から抜粋すると
65歳以上の平均在院日数は
・結核:58.5日
・胃の悪性新生物:20.8日
・結腸及び直腸の育成新生物:17.1日
・糖尿病:45.4日
・高血圧性疾患:39.5日
・脳血管疾患:86.7日
・骨折49.5日
です。

107日が60日に短縮されたら困ります

医療保険に話を戻すと、複数回入院の1入院通算があり、例えば結核で58日入院して退院、3ヶ月後に骨折で49日入院すると、通算で107日の1入院に通算されます。
ここで問題になるのが、1入院の支払限度日数が60日・入院日額1万円の場合、結核の58日分(58万円)と骨折の2日分(2万円)の合計60日分の入院保険給付金(60万円)の支払になります。
骨折入院の残り47日分は入院給付金の支払が無いのですが、これは初回の退院日の翌日を1日として次の入院の前日が1800日以上開いていない場合は、1入院通算になるために起こることなのです。
この例は、病気と怪我でも、結核と糖尿病でも2入院の開きが180日未満だからダメ、という一番厳しい保険会社の例です。

意外な区別で助かる場合もあります

ただし、これも保険会社によって違いがあり
・結核は病気、骨折は怪我なので別口の入院給付金として扱わ、結核が58日分(58万円)支払われ、骨折は怪我の入院給付として49日分(49万円)支払われる。
・例えば結核の次の入院が糖尿病の場合は、医学的に全く無関係な病気なので1入院通算されず、両方の入院に対して給付金が満額支払われる
という給付もあります。

複数回入院の1入院通算の詳細は各保険商品の約款に書いてありますが難解で、概要ならパンフレットに小さな字で書いてあることが多いのですが目立ちません。
各社の通算の方法や違いは必ずプランナーなどに聞いてください。

7.1入院当たりの上限日数は長い方が良いかも

先に書いた複数回入院の1入院通算は、結核入院の3ヶ月後にまた結核入院などの同じ入院の場合は、給付種類の違いや病気の共通性の違いなどが適用できないので、1入院通算されます。

限られた病気だけではなく汎用性も狙う

ということで、老後は複数回入院が1入院通算になることも考えて、医療保険を見直した方が良いでしょう。
七大疾病とか八大疾病で入院給付日数が120日になるなどの特約を付ければ良いのかもしれませんが、病気の種類が限られますし、老後の定番の肺炎には対応していません。
そこで、医療保険を見直すのでしたら七大とか八大を付けずに、1入院の支払限度日数を60日ではなく120日または180日にするのも良いと思います。

ネットで試算できる医療保険の中には七大疾病の入院日数延長特約を付けた場合と、1入院の限度を120日まで上げた場合で、保険料はさほど変わらなかった商品もありました。
これは年齢などの加入条件によっても変化しますので、検討時には必ず細かいシミュレーションをしてください。

8.妊娠出産について

女性の場合、医療保険の告知書に、現在妊娠中の場合に○印を付ける箇所があります。
妊娠中のでも問題無く契約できる保険会社もあれば、26週あたりを境に部分的に担保が出来ない保険会社もあります。
さらに、出産が終了して退院すれば医療保険の見直しが出来るというわけでは無く、ある程度の日数が経過してから契約する方が良いようです。

女性の妊娠出産に関する注意事項は不確定な部分があるので、保険料や保障内容などが希望に合う3商品程に絞り込んでから、妊娠出産に関する部分を各保険会社に問い合わせましょう。

9.既契約医療保険の価値を探りましょう

医療保険の見直しというと、今まで加入していた医療保険を解約して、現在発売されている新しい医療保険に全取り替えする(乗り換え)という方法がありますが、大損するかもしれません。

その保険「お宝」ではありませんか?

というのも、今より金利が良かった時代の古い保険は、保険料の割には給付金などの支払が良い、「お宝保険」の可能性があるのです。
もしお宝保険だった場合は、その保険の弱点を塞ぐことが出来る範囲の保障内容で、新しい医療保険を追加するのが得策です。

払える保険料的に無理がある場合は、お宝保険の入院日額を削る、あるいは特約を削除して、新しい医療保険を追加するのも良いと思います。

キラキラした保障の裏も見ましょう

現在販売されている最新医療保険の、先進医療や保険料支払免除などが輝いて見えて、乗り換えを考えることもあると思いますが
・先進医療特約は既契約に後付けできるかもしれない
・保険料免除特約は保険料が高い
このようなこともあるので、医療保険の見直しを考えるのならまずは、アドバイザーなどに注意点を聞いてみましょう。
既存保険の保障内容の分析や減額も、新しい保険の設計も、保険の専門家にアドバイスして貰うと後々後悔することは少なくなるでしょう。

10.新しい医療保険が成立してから旧契約を解約しましょう

医療保険の乗り換えの場合、本来は審査が通過した時点で旧契約を解約しても良いと思いますが、念のため新しい医療保険の契約が成立してから旧契約を解約した方が良いでしょう。
先に旧契約を解約すると、新しい医療保険が万一審査落ちになった場合に無保険状態期間が発生しますので、その間に病気や怪我で入院することになったら元も子もありません。

医療保険の見直しのまとめ

手短にまとめると、せっかくの終身保険なので老後に後悔しない保障を練りましょう、ということになります。

いろいろ書いていますが、既契約を生かしながら新規医療保険に加入するのにどのくらいの日額にすればいいのか?など、もっと細かい問題があります。
ですが、そのようなことは、各人の保険証券を見て分析することから始めないとわからないので、サイト上では限度があります。

医療保険の見直しを検討するときに出てくる、細かいことや一番知りたい部分は、保険に詳しい人に相談することも大切です。
後悔しない見直しをするためには、複数の医療保険商品を比較する必要がありますし、一生涯の保障を考えるので公的医療保険の知識も必要です。

また、今加入している保険のうち医療保険だけを見直すのでは無く、加入している全部の保険を全部あるいは一部分ずつ見直すと、より大きな効果を得られる場合もあります。
いずれにしても、多数の保険や見直しの知識を必要とするので、出来れば保険の専門家やファイナンシャルプランナーなどに無料相談するのが得策です。