医療保険 健康祝金 メリット デメリット

医療保険の健康祝金はメリットかデメリットか?知っておくべき特徴12選

お金が戻ってくる保険と言えば、終身保険・学資保険・年金保険がありますが、医療保険や定期保険はお金が戻ってきませんよね。
特に医療保険は終身保障を選ぶことが多く、せっかく保険料を支払っているのだから、少しはお金が戻ってきて欲しい!という方に喜んでもらえそうなのが、健康祝金付きの医療保険です。
医療保険に加入している間、健康であれば数万円や十数万円などのまとまったお金が戻ってくるので、健康なのに医療保険が掛け捨てになるのが嫌、と思う人には嬉しいお金です。
このお祝い金は3年や5年など、決まった年数毎に受取りができますし、もらえるお金は使い道自由なので、旅行や買い物、趣味などに使うことができるなど、受取る楽しさが広がります。

医療保険に健康祝金が付けられるとして、「本当にお祝い金を付けた方がいいのかな?」とか、加入直前になって「健康祝金って本当にお得かな?」と迷うこともあると思います。
もちろん、実際は加入するときに付加する・しないを選択できるようになっているので、不要と思った場合は付加しなくても大丈夫です。
ここでは医療保険の健康祝金のメリット・デメリットや、お得度度合いなどを紹介していきます。

健康祝い金のメリット

1.保険会社規定の条件を満たせば健康祝金(ボーナス)としてまとまったお金を受取れる
2.年齢に比例して健康祝金の保険料が安くなる
3.歳を取るほど、健康祝金の保険料総額に対する、もらえる祝金の比率(返戻率)が大きくなる
4.健康であれば実質的に保険料が下がる
5.貯金・買い物・旅行などの楽しみが増える
6.医療保険が掛け捨てにならない

健康祝い金特約のデメリット

1.健康祝金特則を付加すると保険料上がる
2.保険会社によって健康祝金(ボーナス)の支払条件が異なる
3.ボーナス支払までに入院が1日でもあってはならないなど、厳しい条件もある
4.条件が緩いように思えても、待期期間が長い場合もある
5.特則保険料は年齢が低くなるほど高くなる
6.保障期間中に健康祝金特則を解約することが出来ない

特約と特則があります

特約は保険の主契約の保障を拡大するために任意で付加できる有料の保障で、保険期間の途中で不要になったら特則だけをいつでも解約することができます。
「特則」も目的は同じですが、契約前から既に付加している場合が多く、健康祝金特則など、契約時に任意で付加きる有料特則もあります。
保険期間の途中で特則を解約することはできません。

税金が掛かる場合もある?

健康祝金は税務上「一時所得」となります。と書くと「え゛税金を取られるの!?」と思うかもしれませんがご安心ください。
一時所得は(受取った金額−支出金額)が、年間50万円なるまでは課税されません。
例えば、もし複数の医療保険に加入して1年間の健康祝金が60万円になったとしても、健康祝金についての保険料総額が48万円(60万円を受取るために48万円を支払っていた)なら
一時所得金額は60万円−48万円=12万円≦50万円なので、課税対象にはなりません。

高年齢ほど安い理由

健康祝金の保険料は高年齢になるほど安くなります。
これは、年齢の高さに比例して病気の罹患率が高くなるので、入院の可能性が高くなる、といいうことは保険会社にとっての「健康祝金を支払うリスク」が減っていきます。
保険は、支払の可能性が低い保障に対する保険料は安くなるようにも出来ているので、健康祝金は年齢が高くなる程保険料が低く抑えられるのです。

A社の健康祝金例

ここから2社の契約例を紹介して、健康祝金がどのくらいお得なのか返戻金を計算してみましょう。
まずA社です。

1.病気やケガによる入院給付金・手術給付金の支払が無い
2.保険料払込免除にならない
これらに該当した場合3年毎に5万円のボーナスを受取ることができる、健康祝金特則です。
言い換えると、ボーナスが受取れる日より前までの3年間で、一日でも入院または1回でも手術があるとボーナスが受取れません。

3年間の特則保険料と返戻率など

この保険はネットの保険料試算画面で特則についての保険料が明示されます。

●30歳女性の場合
入院日額1万円・1入院60日まで、入院を伴う手術給付金は1回10万円・外来は10万円、保険料終身払い
健康祝金特則についての月額保険料:1,105円
3年間の健康祝金特則の保険料総額:1,105円×12ヶ月×3年=36,180円
返戻率:50,000円/36,180円→約125.69%

●50歳女性の場合
30歳女性の入院給付金日額などを変えず、年齢だけ変更しました。
健康祝金特則についての月額保険料:1,005円
3年間の健康祝金特則の保険料総額:1,005円×12ヶ月×3年=39,780円
返戻率:50,000円/39,780円→約138.19%

B社の健康祝金例

継続10日以上の入院が無い場合に、入院日額の10倍の健康祝金を5年毎に受取れる特則です。

5年間の特則保険料と返戻率など

入院日額1万円・1入院60日まで、入院を伴う手術給付金は1回20万円・外来は5万円、保険料終身払い
健康祝金特則についての保険料が明示されないので、健康保険金の有無を設定しての保険料の差額を算出しています。

●30歳女性の場合
健康祝金特則についての月額保険料:1,330円 
5年間の健康祝金特則の保険料総額:1,330円×12ヶ月×5年=79,800
返戻率:100,000円/79,800円→約125.31%

●50歳女性の場合
30歳女性の入院給付金日額などを変えずに、年齢だけ変更しました。
健康祝金特則についての月額保険料:1,200円
3年間の健康祝金特則の保険料総額:1,200円×12ヶ月×5年=72,000円
返戻率:100,000円/72,000円→約138.89%

A社とB社の違いは?

健康で生存しているのなら、A社は3年という短い年数で、B社は5年で健康祝金を受取ることができます。
A社は日帰り入院でも健康祝金が消えてしまいますが、B社は連続10日以上の入院があった場合に権利が消えるので、9日以下の入院が複数回あっても大丈夫という緩めの条件です。
よって、時間はかかるもののB社の健康祝金の方が受取りやすいと言えます。
保険加入年齢が高いほど健康祝金に使われる保険料が安くなるので、年齢が高いほど返戻率が良くなるという傾向は、A社B社共に共通です。

一番悲しい万が一

もうすぐ健康祝い金がもらえる!というときに万が一長期入院をしてしまったら、せっかく受取れるはずだったお金が消えてしまいます。

あと一ヶ月なのに怪我で入院しちゃった

例えば、5年間で連続10日以上の入院の入院が無ければ10万円の健康祝金がもらえる医療保険に加入していたとして、毎月の保険料のうち1,350円が健康祝金特則分とします。
4年11か月が経ち、あと一か月で健康祝金がもらえる、と思ったら階段で転倒して骨折し、20日の治療入院をしたので健康祝金がもらえなくなった、ということもあり得ます。
支給直前で健康祝金の10万円が受取れなくなり、1,350円×59ヶ月=79,650円の保険料が無駄になるのは悲しいですよね。

給付金は支払われます

ですが良く考えてみれば、この医療保険の入院日額が10,000円として、20日の入院をすれば20万円は確定ですし、手術給付金も入院日額の20倍は出るでしょう。
またその人の所得にもよりますが、病院に支払うお金は健康保険の高額療が効いて、8万円台で済むかもしれません。
すると医療保険から受取れる給付金は合計で40万円で、病院に支払うお金は8万円、健康祝金についての保険料が約8万円となると、差し引きで24万円が浮きます。
なんかすっきりしない損得勘定ですが、健康祝金が出なくても支払われ給付金でお金を得られることもあり得ます。

健康祝い金のまとめ

健康祝金特則の保険料分だけ値上がりしますが、一生涯健康であればかなり多くの健康祝金を貰うことが出来るので、実質的に保険料総額を下げることが出来るでしょう。
また、祝金が貰える場合の返戻率は現在販売されている終身保険や学資保険よりもかなり良い返戻率です。
もし入院をして祝金が消えてしまっても、入院期間が長く手術給付金も出るようであれば、健康祝金を貰うよりも良い損得になる可能性もあります。

ですが、歳を取って入院が多くなり、健康祝金を受取れなくなることが当たり前にっても特則だけの解約は出来ないので、終身払いの場合は特則保険料を支払い続けなければなりません。
一生健康でいられないのであれば、健康祝金は、掛け捨てが嫌、お金が戻る・お金が貯まる・お小遣いが出る、買い物・旅行・貯金な等と言って購買意欲を高める為にあるようなものです。
健康祝金を付加できる医療保険商品はごく僅かなこともあり、そこまで需要がある特則では無いようです。

落ち着いて選びましょう

健康祝金がもらえる!というと凄くお得な気がして飛びつきたくなるかもしれませんが、焦らずに検討してみましょう。
医療保険を検討するのであれば、他の会社の保険はどのような保障があるのか、60日保障と120日保障を比較して各社でどのくらいの保険料差があるか、など様々な要素を考えましょう。

保険料総額に気をつけましょう

毎月支払う保険料が安くなることも大切ですが、意外に忘れがちなのが「保険料総額」です。
例えば同じ保障内容で終身保障なのに、保険料総額が60歳までに180万円の場合もあれば、90歳まで生存すると200万円を超えたり100歳まで生存すると230万円になる場合もあります。
このような保険料総額のシミュレーションは、老後資金に影響するので一番大切なのですが、保険料の月額を下げることに夢中になると忘れてしまいます。

見極めとシミュレーションが大切です

普通では気が付かない、保障の落とし穴や、魅力的に見えても実際はそれほど有用では無い保障などの見極めは、保険のプロに聞いてみるのが一番です。
また、保険料総額などのシミュレーションも、専用のデバイスを使って瞬時に結果を出してくれます。
保険のプロは多くの家庭の保険見直しをアドバイスしているので、他の家族が選んだ保障の傾向なども知っていますし、難解な保険の疑問も深い知識に基づいてわかりやすく教えてくれます。

保険のプロはまず既加入の保険を分析し、保険を継続することが最適であれば、新規の保険を考えることなくそののまま継続することを勧めるので強引な勧誘などはありません。
また、保険の相談したので気を遣って何か保険に加入する義務も無く、保険相談の全てが無料です。